「麻雀サイボーグ」から、笑みが…こぼれた…!? 小林剛、Mリーグ200戦目メモリアル登板の結果は?!【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/25 第2試合(麻雀チャンネル)】担当記者 ゆうせー

【8ソウ】がもう4枚見え。【9ソウ】も残り1枚。

ソウズの上目はかなり厳しい状況になっている。

小林のコンピューターが、目まぐるしい勢いで計算をしていく。

『ピー ガシャガシャ… チーン! 』

小林の出した答えは、

テンパイ外しだ!

ソウズのホンイツへ向かった!!

現状のテンパイに関しては、場を見ても特に【3ピン】が良くは見えないのが要素としてあるだろう。

ならばホンイツに向かうと、門前でテンパイすれば満貫クラスになる。また、仕掛けてもミニマム3900と「リーチよりも高くなることも多い」。そんな、打点を重視した選択だ。

ちなみに、現状でテンパイするソウズは【3ソウ】【4ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】【9ソウ】

【4ソウ】【5ソウ】【6ソウ】+【6ソウ】【7ソウ】【8ソウ】【8ソウ】【8ソウ】【9ソウ】で右ブロックを見て、テンパイするのは【5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】【9ソウ】(【8ソウ】はもうない)。

分け方を変えて、【4ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【6ソウ】+【7ソウ】【8ソウ】【9ソウ】+【8ソウ】【8ソウ】と考えると、一番左の部分から、くっついてテンパイする【3ソウ】【4ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】を見つけられる。

それらを合わせると【3ソウ】【4ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】【9ソウ】と分かるかと思う。

また、他家の河を見ても、真ん中の数牌がそれほど出ていない。「作り直しても間に合う」と判断できる状況だ。

というように、小林剛は意外と「打点も見る」のだ。

特に、ここでのホンイツのように「副露しても高くなる」ケースは積極的に打点を見ることも多い。

平均打点が低くなるのは、1000点や2000点の手を『ピー ガシャガシャ… チー』と積極的にアガりにいくから、打点が薄まるのが原因と考えている。

手が進む牌をスルーしてまで打点を高くしようとはしないが、材料的に高くなるものは使えるなら使おう、というのが小林のスタンス、という印象だ。

この南1局は、

三浦のリーチを受けながらイーシャンテンを保つも、テンパイすることは出来なかった。

このように打点も見る小林だが、この試合が終わった後のXでの投稿で、

チームメイトの意見を踏まえてこのように考察していたが、これも手材料を含めた打点絡みの場面と言える。

さらに打点と言えば先日、12月12日(金)の2戦目で、


このタンピン赤をダマにした場面を思い出す。

・ピンズの赤引き
・567三色変化
・下石が合わせ打ちでオリ気味であること
・こちらが親リーチをするとテンパイ濃厚な亜樹に【4ソウ】を差し込まれてしまう可能性があること
・ダマなら亜樹の現物含みの【5ソウ】【8ソウ】が、下石や醍醐から出そうなこと

このあたりの、ダマを後押しする要素もあるが、出アガリ時やツモ時の打点上昇が大きいことから、私はリーチの方がいいように思う。「リーチ:ダマ=9:1」くらいの感覚だ。

亜樹の現物なのに出ていない【5ソウ】【8ソウ】は山にいる可能性も高く、ツモアガリや亜樹からのロンアガリにも期待が持てる。亜樹がオリてくれた場合にもツモ回数は十分にある。打点を上げて勝負したい。
結果は亜樹からの5800の出アガリとなった。それがリーチなら出ていたか、あるいは展開が変わっていたかはもちろん分からない。

直近で筆者が思うこととして、試合後に検討していた「仕掛けての三元役含みホンイツ寄せ」や、取り上げた先日のリーチ判断などに表れているように、打点に寄せる要素をもう少し強めると、さらに小林の「怖さ」が増すのではないか、というのがある。

今日見てきた「七対子ドラ単騎リーチ」や「ホンイツを見てのテンパイ外し」など、「大物手で勝負」すると、リターンは大きくなる。

また、軽い手と重い手を織り交ぜる中で、重い手を増やせば、他家から対応しづらくなる面もあるように思う。

今は、明らかに安く見える小林の仕掛けに、対戦相手のピントが相当合ってきているようにも見える。

200戦も打っているとマークされて自ずとそうなるのかもしれないし、もちろんこの場で200戦も打っていること自体が素晴らしいのだが、この場を借りて感想を書かせていただいた。みなさんはどう思われるだろうか。

この試合の決定打となったのは、南3局

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