がもう4枚見え。
も残り1枚。
ソウズの上目はかなり厳しい状況になっている。
小林のコンピューターが、目まぐるしい勢いで計算をしていく。
『ピー ガシャガシャ… チーン! 』
小林の出した答えは、
テンパイ外しだ!
ソウズのホンイツへ向かった!!
現状のテンパイに関しては、場を見ても特に
が良くは見えないのが要素としてあるだろう。
ならばホンイツに向かうと、門前でテンパイすれば満貫クラスになる。また、仕掛けてもミニマム3900と「リーチよりも高くなることも多い」。そんな、打点を重視した選択だ。
ちなみに、現状でテンパイするソウズは![]()
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。
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+![]()
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で右ブロックを見て、テンパイするのは![]()
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(
はもうない)。
分け方を変えて、![]()
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+![]()
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+![]()
と考えると、一番左の部分から、くっついてテンパイする![]()
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を見つけられる。
それらを合わせると![]()
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と分かるかと思う。
また、他家の河を見ても、真ん中の数牌がそれほど出ていない。「作り直しても間に合う」と判断できる状況だ。
というように、小林剛は意外と「打点も見る」のだ。
特に、ここでのホンイツのように「副露しても高くなる」ケースは積極的に打点を見ることも多い。
平均打点が低くなるのは、1000点や2000点の手を『ピー ガシャガシャ… チー』と積極的にアガりにいくから、打点が薄まるのが原因と考えている。
手が進む牌をスルーしてまで打点を高くしようとはしないが、材料的に高くなるものは使えるなら使おう、というのが小林のスタンス、という印象だ。
この南1局は、
三浦のリーチを受けながらイーシャンテンを保つも、テンパイすることは出来なかった。
このように打点も見る小林だが、この試合が終わった後のXでの投稿で、
控室で言われていた通り、足止め効果が強くて打点が上がるので中はポンだったのかもしれない。
カンが入っていることとリードしていることで、声が出なかったなあ。ポンしたらマンズを切るよ。 pic.twitter.com/Lr3pMyfx6g
— 小林剛 (@supatechi) December 25, 2025
チームメイトの意見を踏まえてこのように考察していたが、これも手材料を含めた打点絡みの場面と言える。
さらに打点と言えば先日、12月12日(金)の2戦目で、
・ピンズの赤引き
・567三色変化
・下石が合わせ打ちでオリ気味であること
・こちらが親リーチをするとテンパイ濃厚な亜樹に
を差し込まれてしまう可能性があること
・ダマなら亜樹の現物含みの
–
が、下石や醍醐から出そうなこと
このあたりの、ダマを後押しする要素もあるが、出アガリ時やツモ時の打点上昇が大きいことから、私はリーチの方がいいように思う。「リーチ:ダマ=9:1」くらいの感覚だ。
亜樹の現物なのに出ていない
–
は山にいる可能性も高く、ツモアガリや亜樹からのロンアガリにも期待が持てる。亜樹がオリてくれた場合にもツモ回数は十分にある。打点を上げて勝負したい。
結果は亜樹からの5800の出アガリとなった。それがリーチなら出ていたか、あるいは展開が変わっていたかはもちろん分からない。
直近で筆者が思うこととして、試合後に検討していた「仕掛けての三元役含みホンイツ寄せ」や、取り上げた先日のリーチ判断などに表れているように、打点に寄せる要素をもう少し強めると、さらに小林の「怖さ」が増すのではないか、というのがある。
今日見てきた「七対子ドラ単騎リーチ」や「ホンイツを見てのテンパイ外し」など、「大物手で勝負」すると、リターンは大きくなる。
また、軽い手と重い手を織り交ぜる中で、重い手を増やせば、他家から対応しづらくなる面もあるように思う。
今は、明らかに安く見える小林の仕掛けに、対戦相手のピントが相当合ってきているようにも見える。
200戦も打っているとマークされて自ずとそうなるのかもしれないし、もちろんこの場で200戦も打っていること自体が素晴らしいのだが、この場を借りて感想を書かせていただいた。みなさんはどう思われるだろうか。
この試合の決定打となったのは、南3局。















