内川幸太郎、盤石のトップ 攻守に光る選択【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/8 第1試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 喜多剛士

南2局

南1局、ラス目の仲林はなんとしても親番をつなげたい局面だった。しかし、5巡目に内川の先制リーチが入り、現物がない中で選んだのは生牌【發】。これが無情にも内川の当たり牌となり、リーチ・一発・【發】・ドラの8000点を放銃して親落ち。トップ争いから大きく後退した仲林は、戦いの焦点を3着争いへと切り替える。

迎えた南2局、親は元太。

親の元太は順調に手を進め、567の三色を見ながらの進行。【赤5マン】もあり、タンヤオに仕上がればリーチで打点も十分に見込める形。

一方、ラス目の仲林は3着浮上を狙い、【發】をポン。ドラの【8ソウ】がトイツで、満貫も見えるイーシャンテンに構える。

そんな中、元太は【赤5ソウ】を引き入れて打【8マン】。567の三色が見える完全イーシャンテンとなり、3面待ちの理想的な形に。【7ソウ】をチーしても高目で12000が見込める勝負となった。

しかし、引き入れたのは【6ソウ】ピンフも三色も消える形となったが、ツモれば4000オール。 元太は迷わず【赤5ソウ】を切り、勝負のリーチを放つ。

すると次巡、まさかの【赤5ピン】を一発ツモ。リーチ・ツモ・一発・赤2の6000オールで、元太が一気に復活を遂げた。

 

南4局

南3局、元太が1300-2600をアガって2着に浮上。 そして迎えたオーラス、南4局。親はたろう。

Mリーグ通算200試合目という節目の一戦。 この記念すべき局を、逆転トップで締めくくりたいところだ。

自風の東が放たれるも、たろうはこれをスルー。この段階で鳴いても打点が見込めないと見て、リーチを打てる手組を優先する。手牌の進行次第では、2枚目の【東】を仕掛ける判断も視野に入れる構えだ。

ここでたろうは【6ソウ】を選択。 面子が足りていない状況で、【3ソウ】を切れば【3ピン】【5マン】【6ソウ】浮き牌を残し、くっつきによる5ブロック目の受け入れを広げることもできた。 しかし、手牌が進まなかった場合に備え、【東】をポンした際の雀頭候補を残す構えを優先した。

内川と元太で【中】が持ち持ちとなり、手牌が思うように進行しない中、元太が【5ソウ】を暗刻にしてイーシャンテンへと前進する。

たろうは役なしのカン【4ピン】でテンパイ。 親番とはいえ、打点が見込めないと判断し、【3ピン】を切ってテンパイを外す。

先制したのは元太。【3ピン】を引き入れて【6ピン】【9ピン】待ちでリーチ。

親のたろうも再びテンパイ。元太の現物である【5ピン】を切って、勝負のリーチに踏み切る。

そして仲林も追いつき、3軒目のリーチを宣言。先制した元太、オーラスの親番で粘るたろう、そして追いかける仲林。トップ目の内川は、3者のリーチに囲まれる状況に追い込まれた。

ここで内川は考える。親のたろうにアガられるのは避けたい。しかし、3軒リーチの中で全員に安全に降り切るのは厳しい。元太に放銃しても満貫までならトップは守れる。元太は役なしリーチと読み、自身もテンパイを目指す構えに切り替える。

親の中スジである【6ピン】を切ることができるため、内川は【6ソウ】をチーして一発を消し、打【6ピン】。 リスクと順位条件を天秤にかけた、冷静な判断だった。

その【6ピン】が元太に放銃となった。リーチ・赤2の5200で放銃となり、内川がトップを守って終局。

3軒リーチが飛び交う中、冷静な判断を重ねた内川。条件を見極めた上での選択は、見事な一打だった。

 

年明けの勢いそのままに、風林火山・内川がトップを獲得。 序盤から中盤にかけては、6000オールと8000直撃で他を圧倒し、まさに独壇場の展開だった。

一方、元太も南場で6000オール・1300-2600と見事に復活し、嬉しい2着を確保。 仲林は終始苦しい展開に沈み、 たろうは節目の200試合目を勝利で飾ることはできなかった。

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