Mリーグ セミファイナルの舞台に咲いた BEAST X 中田花奈という「純白の花」【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/9 第2試合】担当記者 ゆうせー

ただ、愚形部分が残ってしまった。

【6ソウ】を捨ててリーチとなると、【2ソウ】【4ソウ】【6ソウ】からの【3ソウ】待ちを疑われてしまうかもしれない。

また、一盃口という役があるのでダマでもアガれる。

このように、麻雀をしていると色んな要素が頭に浮かんでは消え、打ち手を悩ませるものだ。

だが、中田は牌をツモってから「1秒」で判断を下していた。

まさに「秒速リーチ」だ!

効果的な戦術を軸にしておけば、判断がブレることは少ない。

「リーチ」と「役牌」は、どちらも非常に出現頻度の高い役だ。使う牌に制限がないのがいいところである。

また、この2つの役はどの牌を組み合わせても狙うことが出来るので、自由度が高い。役牌に関しては、役牌を3枚組にすることが求められるが、こちらは仕掛けが可能だというのも強みだ。

そして、リーチは「壊れ役」と言われるほど、ゲームのバランスブレイカーとなり得る強い役なのである。

なんといっても、リーチで「1ハン役をつける」だけに留まらず、「一発」や「裏」と複合することで打点を跳ね上げることが出来るのは魅力的だ。

もちろん、リーチ後は無防備になるというマイナス面もある。

しかし、それを補って余りあるくらい「打点上昇」のプラス面は大きい。

先ほど「読まれるかも」「ダマでもアガれる」という内容を記したが、他にも「警戒される」など、リーチをかけない理由は挙げれば出てくるものだ。

しかし、その「リーチしない理由」を全部ひっくるめても、大概は打点上昇のメリットに叶わない。(裏を返せば、打点を上げなくていいときは役アリダマがよくなる。)

それくらい、打点というものは麻雀において大きな要素だ。点数を稼がなければ、トップはとれない。

やや乱暴な言い方をするのを許してほしいが、「これはダマだ」と明確に分かる場合を除けば、だいたいはリーチしておいても悪い判断にはならない、そんな役なのである。

それくらい、リーチは強いのだ。

さて、ここまで力説したら、この局の行方がバレてしまったかもしれないが、

中田は、リーチした次の巡目に、

一発で【3ソウ】を引き当てた!

「3000-6000」

リーチ一発ツモ一盃口ドラドラ。

一発という幸運は、リーチをした者にのみ、与えられる。

この一撃で中田はトップ目に立つ。

東4局は、

たろうから先制リーチが入る。

そこへ、

堂岐も追っかけリーチで参加する。

そして、

中田もテンパイした!

ピンフという役はある。

自分の手にドラはない。

自身はトップ目。

リーチしない理由はいくつか思い浮かぶ。

そんな中、ここまで読んでくださった方なら、中田がどうしたかは推測できるはずだ。

そう、中田花奈は、

リーチを打つ!

オリる手ではない。

そして、リャンメン待ちなら十分勝負になる。

戦略がはっきりしていることもあるが、

余裕のある表情をしているのが見て取れる。

腹がくくれているのだろう。

「ロン」

「2000」

中田のアガリだ!

3軒リーチに競り勝ち、トップ目のまま南場に突入する。

南1局は、

高宮の親リーチと堂岐の猛プッシュに挟まれながら、しっかりとオリ切って流局。

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