渡辺太、昨年の悔しさを晴らす完勝劇【Mリーグ2025-26 セミファイナル 観戦記 4/9 第1試合】担当記者 喜多剛士

渡辺太

昨年の悔しさを晴らす完勝劇

文・喜多剛士【木曜担当ライター】2026年4月9日

第1試合

東家:下石戟BEAST X
南家:伊達朱里紗KONAMI麻雀格闘倶楽部
西家:竹内元太セガサミーフェニックス
北家:渡辺太赤坂ドリブンズ

実況:日吉辰哉 解説:石井一馬三浦智博

セミファイナルに入り首位へ躍り出たBEAST Xからは、個人スコア賞に輝いた下石戟が登板。

KONAMI麻雀格闘倶楽部からは、レギュラーシーズン5年連続プラス、通算1000pt超えの実績を誇る伊達朱里紗

ボーダー争いの渦中にいる赤坂ドリブンズからは渡辺太、そして同じくボーダーライン上のセガサミーフェニックスからは竹内元太

首位攻防・ボーダー攻防の試合が始まる。

 

東1局

南家の伊達は配牌から手がまとまり、順調にイーシャンテンへ。

ただしネックはペン【7ピン】で、ここがすんなり埋まれば理想の形となる。

そこへ【9ピン】をツモ。

【4ピン】を切れば目一杯に構えられるものの、【2マン】【5マン】が先に埋まった際に

シャンポンやペンチャンといった愚形テンパイを取りたくない。

そのため変化をみる【4ピン】は残しておきたい牌となる。

【9ピン】を雀候補として【8ピン】を切れば【7ソウ】ツモで3面張、【3ソウ】引きで三色と、良形変化が一気に広がる選択肢もある。

しかし、場に【9ピン】が1枚切れのため、ダイレクトにテンパイするパターンではペン【7ピン】の方が1枚多く、受け入れ枚数で優位に立てる。

さらに、【2マン】【5マン】引きからの愚形テンパイを受け入れるつもりもないのであれば、瞬間のテンパイ枚数が最も多い【9ピン】切りを選ぶのは合理的な判断と言える。

次巡、伊達は【3ソウ】を引き入れ、【8ピン】【9ピン】のペンチャンターツを外す。

シャンテン数は一歩後退するが、345の三色が濃くなり、手牌全体の価値はむしろ上がる一打だった。

一方、親の下石は苦しい形ながら3枚目の【7マン】を引き入れてリャンシャンテン。

ここでドラの【赤5マン】をリリース。

【7ピン】でリャンメン固定をして【赤5マン】の変化を見る手もあるが、

ドラをあっさり見切る思い切りの良さこそ下石の持ち味だ。

北家の太はトイツが多く重たい手牌だったが、イーペーコーに変化し、絶好のカン【7ピン】を引き入れてリーチ。高目ならイーペーコーで山に4枚。

リーチを受けた親の下石は現物の【8ピン】を切ってチートイツのイーシャンテンへ。

遠くに7の三色同刻まで見える。

ここで下石は太のアタリ牌である【1ピン】を引く。

【7マン】を切ってチートイツドラドラで粘る選択もあったが、ここは打【西】で明確に撤退を選んだ。

元太はチートイツのイーシャンテンから【赤5ソウ】を引きテンパイ。

【4ピン】でチートイ赤・ドラ2、打【4ソウ】リャンペーコー赤。

どちらも打点があるが、元太が選んだのは打【發】ダマテン

そして伊達も追いつく。【赤5ピン】を引き入れてテンパイ、高目三色の高打点の勝負手でリーチ。

そして下石が最後のツモでテンパイ復活。

自身がドラ【發】を3枚使い赤も1枚見えている状況では、相対的に二人の高打点の可能性は下がる。

親番継続とテンパイ料を天秤にかけ、打【1ピン】を選択した。

しかしその【1ピン】が太への放銃。

リーチ・ピンフイーペーコー・裏2で8000。

東1局から四者が激しくぶつかり合う展開となったが、太が見事にアガリをものにし、ドリブンズにとって最高の滑り出しとなった。

 

東2局

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀 新刊情報/