頼れる男の大きな背中
〜鈴木大介、大荒れの
展開を制す
文・千嶋辰治【金曜担当ライター】2026年10月9日

第1試合
東家:内川幸太郎(EX風林火山)
南家:鈴木大介(BEAST X)
西家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
北家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
ゲームは序盤から荒れ模様。
まずは東2局、
序盤に見えていたのは789だったはずの鈴木大介。
ツモが利き、まるで牌が「内へ寄せなさい」と水先案内をしているよう。
気が付けば456へ変化して、
タンヤオ三色赤のテンパイ。
まだ手替わりがある上、このままヤミテンで12,000点の大物手。
大介が息を潜めるや否や、これに飛び込んだのが瑞原明奈。
身を乗り出し、対面に座る大介の手元へ優しく点棒を置く瑞原。
理不尽とも言える高打点を放銃しても、思いやり溢れる所作がこんなにも美しい。
なのに、そんな瑞原へ麻雀の神様は苦難を与え続ける。
東3局2本場、ドラは
。
松本吉弘の配牌。
くっきりと345三色の輪郭が浮かび上がり、赤ドラが2枚も配給されているド級のチャンス。
仕掛けを考える間もないほどにツモが噛み合い、
あっという間に4メンツが完成。
行きがかり上
単騎に受けていると、局面打開に走る瑞原が、
ご覧の手からカン
を仕掛けて発進。
アガれない
受けを払うため、ワンチャンスで安全なはずの
に手をかけると松本の手が倒された。
今度はタンヤオ三色ドラ赤2の18,000点。
先日、EARTH JETSの三浦智博が3局で32,000点を失点する場面が涙を誘ったが、瑞原はたった2局で30,000点。それも両方ともアガリはヤミテンである。
それでも瑞原は松本に対して丁寧に点棒を支払った。
誰かが言っていた。
卓上で起こることにいちいち憂いているのは圧倒的に訓練が不足しているからだ、と。
降りかかる不幸に絶望してはダメだ。
それよりも起こってしまった事を素早く飲み込み、未来に目を向けるべき。
瑞原の心中はいかばかりか計りかねるが、少なくとも彼女は未来を諦めてはいなかっただろう。
瑞原が反撃に舵を切ったのは東4局2本場。
第1ツモで訪れたのはドラの
。さらに2メンツが既に完成している。
大事な親番。ここは是が非でも先手を取りたい。
が、
先ほど瑞原から親満を召し取った大介が先制リーチ。
しかし、このリーチがなんともらしくない。
普段ならツモ牌が手の中にあるタイミングでリーチと発声するほど即断即決が持ち味なのに、
直前に
切り
切りを逡巡して手迷い。
リーチの一発目、瑞原のツモは
。












