麻雀最強戦2018ファイナル観戦記②【B卓編】瀬戸熊、福本、岩崎、渡辺…勝者と敗者を決める「2歩」の攻防

福本がペンチャンでリーチ。

瀬戸熊はカンチャンでテンパイを入れるがダマ。

そして渡辺が待ちリーチ。

 

これに今度は福本が振り込む。

 

この2局で感じたのが、瀬戸熊がこれまでの実績とか関係なく、Mリーガーのことも関係なく、この戦い、今の1局1局に集中して戦っているということだ。

そしてこの4人、「攻撃的」な渡辺、福本。そして「防御重視」の瀬戸熊、岩﨑、といった戦いとなる。

「防御的」ではなく「防御重視」といったのは、守ってばっかりではない、ということだ。守ってばっかりだと、ツモられると自分の点数、素点が減っていく。それを防ぐために、時に大胆に攻める。

ツモられて損なケースといえば、自分が親の時だ。

東3局 ドラ

親は岩﨑。配牌でを2枚もらう。

 

岩﨑はここで一拍置き、

 

を切る。

まだ序盤。自分の点数は2万1000点。無理して染め手にいくのではなく、アガれる手を作っていく。

3巡目。

渡辺がを切る。岩﨑はスルー。

同巡、瀬戸熊がを切る。

 

岩﨑、ポン。

 

麻雀はメンゼン派と鳴き派と分かれるが、この岩﨑のの鳴きはどちらの派閥においても、マイノリティーの鳴きではないだろうか。

鳴くなら1枚目から鳴く。鳴かないなら2枚目も鳴かない。

しかも同巡のだ。手が苦しいか、もしくは安いかと思われる。

実際にその手はのみだ。

岩﨑はその後チーテンのペン待ち。

 

安くて苦しい。

そこに瀬戸熊のリーチ。

 

万全の待ちだ。

ここで岩﨑、危険牌のを持ってくるが、

 

プッシュ。を切る。アウトレイジだ。

そして同巡、瀬戸熊からが出る。

 

価値ある1500点となるか。

東4局、福本が先制リーチをするが、岩﨑は一気通貫確定のテンパイ。それをリーチし、トップ目の渡辺からアガり、トップとなる。

 

南3局 ドラ

岩﨑はトップ目をキープしたまま、親番を迎える。

その10巡目、を重ね、

 

同巡ポン。誰が見ても親の満貫確定である。

12巡目、瀬戸熊がカン待ちのリーチ。

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