結果、最後のツモでアガれたものの、裏ドラが乗らずに2着止まり。
胸をなでおろすABEMASサポーター、がっくりうなだれるPiratesサポーター&チームメイト。ただ、当の本人だけが何も感じていないだろう。
裏ドラが乗っても同じ顔、同じテンションでいたと思う。
最善の選択を取り続ける、という打ち手のやれる範囲のことはやり、裏が乗るか乗らないかなど、あとのことはどうしようもない。祈っても無駄だし、結果に一喜一憂するのも無駄だ。次にまた無心で戦えるような準備をするだけである。
こう紹介すると、ドライで冷徹な男のように感じるかもしれない。
私は最強戦の会場で、まりちゅうやカリスマ多井プロなど、そうそうたるメンバーの中にいた。委縮していたわけではないが、どことなく居場所がみつけられずにうろうろしていた。すると昨年同様小林プロが優しく声を掛けてくれ、一日中話し相手になってくれた。
私だけでなく、アマチュア参加の野間さんや、応援に来ていた人にも分け隔てなく接し、そして麻雀の質問には全て優しく答えてくれた。
小林プロは、ひとたび卓を離れたら、優しくて、純朴で、ちょっとシャイな、そんな青年なのだ。
相変わらず3位~6位あたりまでは混戦状態だが、船長小林の率いるPiratesは、かなりの確率で決勝という島にたどり着くだろうな、と私は思っている。
オマケ1
ロボと一緒に観戦しながら
ZERO「あー!親のアガリ牌が食い流れ…」(ロボの視線を感じる)
ZERO「って概念は麻雀にありませんよね。知っています。」
別の局
ZERO「おっ!ここは勝負どころ…」(ロボの視線を感じる)
ZERO「着順の影響が大きい局面だ!」
ZERO「…ねぇめんどくさいんだけどw」
ロボ「いや好きに言ってもらっていいですよ」
なんかいちいち面白くてツボでした。
オマケ2
この日話題になったのは、萩原プロの初解説だ。
どうなることかと少し不安だったが、ファンや選手…ひいてはMリーグを大切にしていることがひしひしと伝わってきて、とても好印象だった。
麻雀に関しては見落としも多く、コバミサとの連携がうまくいってないなど、細かい部分で問題はあったものの、そんなものはもとから期待していないし、ぶっちゃけどうでもいい。
思い思いに萩原プロが自分の考えていることを語ってくれ、非常に面白かった。もとより声はいいし、会話のリズムもよくて聞き取りやすい。視聴者数やコメント数もいつもよりかなり多かった。これからもMリーグを盛り上げてほしく思う。
(C)AbemaTV
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」