思わせぶりなブログ、髪型チェンジ、連闘志願…麻雀ファンが魚谷侑未を放っておけない件について【熱論!Mリーグ】

魚谷『場況からが信用できなかったのとダブも鳴けるか少し怪しかったので、が先に埋まったときだけダブを落としていき、それ以外はを払っていこうという狙いでを切りました』

 

なるほど、確かに既には場に3枚切れていて薄い。そして、たろうはホンイツをしていてが出るかは怪しいし、

 

勝又も、

このような感じでたろうに対して絞っている。おいそれとは出なさそうだ。

 

弱い部分の選択を先延ばしにして、ネックが解消される可能性を上げる選択だった。

 

結果は…

次のツモで、弱い部分が補強されることとなった。打。そして、

が、唯一すぐ出る形の黒沢のところへ。

魚谷はポンして、

ではなくを切った。

次にをツモって…

ここでもツモ切り。は切らない。ここも本人に聞いてみよう。

 

魚谷をなるべく引っ張ることで、待ちをぼかしたかったのです』

 

なるほど、すでに切ってあるをしばらく経ってから切ることで、からを引いての打というスライドに見せるのが狙いだったのだ。自体も安全度の高い牌だし、この手は8000点の勝負手。出来ることはすべてやってアガリに結び付けようという貪欲さを感じる。


結局先にが埋まったが、このような工夫はいつか必ず実を結ぶものである。

 

ちなみに、放送中のコメントでこの打を「三色の見落としだ」と批判する声が多かったが、三色があることは当人も分かっている。(念のため確認済)

 

は7巡目に通した牌で、はション牌だ。たろうにトイトイの線も残っているのでわざわざを切る必要もない。またを切ることで自身の河も少し弱くなってしまう。そして、

どのみち、このように状況に応じて三色を崩していく手牌だ。もともと満貫ある手だし、現状のリードもある。たった1枚のにこだわるより安全を追う方がいい。

 

結果は…

魚谷の一人テンパイ。アガリこそできなかったが判断と技術が光る1局だった。

 

テーマ3 中盤の守備意識

 

今見たように技術面も充実し、今年タイトルを次々獲得してきた魚谷も、Mリーグの舞台では葛藤していた。

 

魚谷『私、ブクブクに受けつつ相手に通りそうなターツを残す打ち方してきたんだけど、あまりにもみんなが安牌持つから真似してみたり色々してる…あと、みんなが手順間違えないからなのか、自分の想定より三巡くらいテンパイが早い…』

 

これは先日、私と魚谷がツイッターでやりとりしていたときの魚谷の言葉を抜粋したものである。思えば、赤アリ麻雀で超一線級同士が当たるなんてことはこれまでなかっただろう。多かれ少なかれ、各選手が「自分の赤アリ麻雀観」を変えねばならなかったと想像する。

 

魚谷は、対戦相手の手組速度が速いことに対して、中盤での対応を試行錯誤していたのだ。

 

この頃の悩みが徐々に自分の感覚としてフィットしてきたのだろう、今日は中盤の守備意識が垣間見えた。

 

南1局

ここでは、たろうがホンイツで2副露したのでリーチに行きづらくなったことと、上家の黒沢がを手出ししたのでが危険と判断できたことから、を先打ちして安全度の高いに持ち替えている。

 

南2局

親だけれども、MAXに受けずに打として東を守備駒として残す。前巡にトイツからを1枚外しているのも、次巡このように連打して安全牌を抱えるスペースを作る準備だ。

その2巡後、

789もあるが、11巡目でリャンシャンテン。貴重な安全牌のは手の内にしっかりキープ。

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