寸分の狂いもない、完璧な手順だった。完璧な手順の先にご褒美と言わんばかりに は眠っていた。
は眠っていた。
 
常人には見えない三色をソウゾウし、トップを勝ち取ったこの局こそ、前半戦ゼウス会心のアガリと言えるだろう。
標的はアガリ。卓上のヒットマンによる的確なミッションコンプリート
選手:松本吉弘
日付:11/9(34戦目)
配信URL:https://abema.tv/video/episode/444-1_s1_p25 (2:41:50~)
 
トップ目で迎えた東4局、こちらが松本の手牌。
この局のターゲットはアガっての局消化。打点のあるテンパイよりは、良形か役アリのテンパイを目指したい。
それを踏まえたうえで何を切るべきか?
 は安全牌なので切らない。
は安全牌なので切らない。 は123の三色、
は123の三色、 は良形を作りやすい上に567の三色もある。
は良形を作りやすい上に567の三色もある。
そこから導き出した松本の選択は打 。
。
 の二度受け愚形ドラターツは今回のミッションには必要ないという判断。
の二度受け愚形ドラターツは今回のミッションには必要ないという判断。
 
狙い通り愚形を払いながら、良形で567の三色も見える美しい2シャンテンに辿り着いた。
 
あとはシャンテン数の分だけ安全牌を抱えながら手牌を進行させ…
 
9巡目に受けた亜樹のリーチに対して、1牌たりとも危険牌を勝負することなく、ピンフのみの400-700をアガり切る。
トップ目という利点を生かした、的確で余裕のある任務計画だった。
 
局のテーマを手牌に反映させ、確実にミッションを成し遂げたこのアガリこそ、ヒットマン松本のベストと言えるだろう。
黒いデジタルを上回る天才すぎるアガリ
選手:茅森早香
日付:10/9(3回戦/80戦)
配信URL:https://abema.tv/video/episode/444-1_s1_p7 (0:45:00~)
 
東3局、茅森は大きく点棒を減らしていた。
この好配牌を何とかものにしたいところだが…。
 
黒いデジタル石橋が仕掛ける。
 をポンして…
をポンして…
 
 もポン。
もポン。
瞬く間に バックのイーシャンテン。
バックのイーシャンテン。
 
しかし茅森も追いつく。
 を引いてテンパイだが、ちょっとリーチには行きづらい。
を引いてテンパイだが、ちょっとリーチには行きづらい。
 を切ってリャンメンの変化に期待してダマテンを選択。
を切ってリャンメンの変化に期待してダマテンを選択。
そうこうしているうちに石橋がテンパイ。
 
 バックだったはずが、
バックだったはずが、 トイトイ赤でマンガンだ。
トイトイ赤でマンガンだ。
さすが黒いデジタル。このままアガリ切れるか?
 
一方手替わりを待っていた茅森。
 をツモってきて、なんとノータイムで
をツモってきて、なんとノータイムで 切り!
切り!
テンパイを崩した。
このシーンは是非とも映像でご覧いただきたいと思う。
これは石橋の仕掛けに対応してのことだろう。
 と
と ポンで一見タンヤオにも見えるが、ポンの後に
ポンで一見タンヤオにも見えるが、ポンの後に

 と手出ししている。
と手出ししている。
安全度で残した可能性もあるが、タンヤオにしては少し違和感がある。
となると危険なのは役牌。
残っている役牌は 、
、 、そして
、そして 。
。
ここまでをすでに考えておかないと、ノータイムでは切れない。
まして自分はラス目だ。














