【熱論!21人のMリーガー】小林剛・U-NEXTパイレーツ〜麻雀サイボーグの「相対速度読み」〜

このイーシャンテンの小林、

を止めてを抜いた。

自分がアガれなさそうなら、甘い牌は打たない。「速度的に間に合ってなさそうだ」という速度読みからの撤退もプログラムに搭載されているのだ。

どうだろうか?小林が役牌を一鳴きしての戦法を得意としているのは、相対速度読みというアガリへの嗅覚に自信があるからこそなのだろう。飄々とこなしているが、ものすごく難しい技術だ。私自身も、これからもっともっと小林の観戦をする中で、そのバランスを学んでいきたいと強く思う。

 

テーマ2  放銃時打点

 

にわかには信じられないのだが、2018Mリーグにおいて小林の成績は現在-68.3pt、負け越している。

アガリに関する数値は優秀だ。アガリ率は24.30%で2位、それでいて平均打点も7000点台と高めだ(数値は大和証券Mリーグ成績(非公式)様から引用させていただきました)。テーマ1でみたようなアガリの技術があるのだから当然とも言えよう。しかし、それでいてトップ率が低い。11.11%は21人中20番目の成績である。どうしてなのだろうか?

その原因は、トップがとれそうなときにとてつもなく大きな放銃をしているからではないだろうか。

これは皆さんの記憶にも残っているかと思うが、10月の開幕戦での園田への18000。

こちらは、同じく10月に、リーチ後松本に打った24000。

平均放銃打点7727点がワースト2位の数字になっているのもこのあたりが関係していると思われる。

どちらも大トップ目からの放銃だけに痛いが、前者は手が整っていたし、後者は開幕直後ということもあって素点を狙ってリーチしていた。ハッキリ言ってしょうがない。こういうこともあると割り切るしかないだろう。見方を変えれば、この2つのとんでもない不幸イベントの分だけ、個人とチームがマイナスになっているとも言えよう。記憶から消し去って、また年明けから、小林がよく口にする「いつも通りの打ち方」で頑張ってほしい。きっと成績はあとからついてくるに違いない。

しかし、こういう嫌なイメージは往々にして脳裏にこびりついてしまうもの。いかに鉄メンタルの小林といえども大丈夫だろうか…。

ふと、Mリーグ選手名鑑(竹書房)の小林の個人データを再び見てみると、こんなことが書いてあった。

【対局前のルーティン】  

覚えてない

 

【最も思い出に残っているアガリ】 

初めての将王を決めた、直撃条件のタンピン三色

(牌姿は覚えていない)

 

心配は無用のようだ。

(C)AbemaTV

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