あの憎たらしいほど強い佐々木寿人が帰ってきた“大攻めダルマ”モード突入!【熱論!Mリーグ】

親の寿人はリーチ!と叫びたいところだがここはそっとダマにした。

対面の黒沢がドラのをポンしている。ソーズは全体的に安く、黒沢の現物はかなり狙い目だ。

この日の寿人はまっすぐ押すところ、引くところ、変化をいれるところの判断が抜群だった。

2巡後に亜樹から親満の出アガり。

これでかなりトップを固いものとした。あとはオーラスまで守っていれば盤石だろう。

南1局5本場

などということを魔王が考えるわけがない。

既に13巡目だが先程とは違ってがそれほど出やすい場況ではない。ならば他家の足止めもかねてリーチといった。

ああ、これ、あれだ。ノーマーク爆牌党に出てくるキャラクター八崎の名セリフ

「リードは守るもんじゃなく広げるものだ」

八崎のキャラもあってこの言葉の意味は誤解されがちだ。実はかなり合理的な意味を含んでいる。

麻雀を少し覚えたぐらいの人にありがちなのが、トップ目に立つとガチガチに守ってしまうこと。麻雀は自分がアガらなければ他人がアガってしまうゲームである。せっかく作ったリードも守りに入ってしまった途端詰められる状況を作ってしまうことになってしまう。守りに入ってしまった結果トップをまくられてしまったという経験は誰にでもあるだろう。

それと麻雀はその半荘で終わることはない。トータルポイントというものが常に関わってくる。ダントツになったとしても、守りに入って得点のチャンスを潰してしまうことは損な行為をしているだけなのである。なので仮に放銃しても着順が変わらない状況なら、放銃リスクの少ないチャンスだと思って叩けるときに叩くということは実は理にかなっているのである。

結果高め三色になるをツモり倍満のアガりとなった。

南1局6本場

ここでも攻撃の手を緩めない。チームのポイントランキングが6位ということを加味しなくても寿人ならリーチにいくだろう。

しかし惜しくも流局となった。本気で10万点のトップを狙っていたのではないだろうか。

南2局0本場

親が流れた後も寿人は果敢に攻めて行く。

親リーに対し無筋の7sを切って追っかけリーチ。

ここは放銃となったがこの後も全く気にすることなく寿人は攻め続けた。

南2局1本場

満貫のアガり。

南3局0本場

1000点のアガり。

南4局0本場

3900点のアガり

最後までアガりきった寿人は個人4連勝、8万点超え+101.7ptのMリーグレコード記録を塗り替え、チームは3位浮上と2019年最高のスタートダッシュを決めることに成功した。

1位:寿人(麻雀格闘俱楽部)+101.7 

2位:亜樹(風林火山)▲8.9 

3位:茅森(フェニックス)▲30.3 

4位:黒沢(雷電)▲62.5

梶谷悠介
最高位戦日本プ麻雀協会所属。HNツケマイとして天鳳やブログで一時話題となる。去年パパと麻雀プロに同時なった男。最高位とMリーガーを目指して連続昇級中。

◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。

(C)AbemaTV

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