小林がをツモりあげた。神ゴーと呼ばれたこの打ち回しによって小林は2着に。Piratesはギリギリのところで踏みとどまった。
と、好プレー連発の実に息詰まる熱戦だった。対局終了後のチームランキングがコチラ。
なんとABEMASが連ラスで6位になってしまった。しかし、決して内容が悪かったわけではない。詳しくは、もう一人の木曜担当ライター、真中記者の記事を読んでいただきたいのだが、私からも最後に1シーンを。
⑤白鳥の価値あるケイテン(南4局)
小林が既に2副露。
白鳥はこの形から、
小林に通っていないを止めて、打。点差を見ていただくと、白鳥は2000点を打つとラスになってしまう。役アリに取りたい気持ちを抑えて辛抱する白鳥の気持ちがモニター越しに伝わってくる。
さらに、
ここが稼ぎ時の大トップ目、親番滝沢からリーチが飛んでくる。
前巡にテンパイするものの、親に通っていないソウズを打たずに回った白鳥。
自身最後のツモ番で、
再びテンパイ。ソウズはもも通っていない。
じっと場を見つめて、白鳥の出した答えは、
勝負だった。手の内から、たろうは、小林はが出てきた。ライバル二人はノーテンである可能性が高い。
二人ともノーテンだった場合、もしここで白鳥がテンパイを取れば、たろうとの差が4300点に開き、逆に小林とは10800点差に縮まる。特に小林との点差に関しては、供託のリーチ棒があるので次局白鳥が満貫をツモれば2着に浮上できるようになるのだ。
ピンズで通っていない牌も多い。よって、のワンチャンスで、しかもション牌のではなく場に1枚のを勝負。白鳥の持ち味である、シャープでクレバーな選択だった。
狙い通りに2件テンパイで流局。次局に逆転の望みをつないだ。
結果は、たろうにまくられてラスになってしまったが、内容的に悲観するものではないと感じた。
Mリーグ2018もいよいよシーズン終盤に突入する。どのチームがプレーオフに進出するか、まだまだ目が離せない。
(C)AbemaTV
京大法学部卒の元塾講師。オンライン麻雀「天鳳」では全国ランキング1位。「雀魂」では4人打ち最高位の魂天に到達。最近は、YouTubeでの麻雀講義や実況プレイ、戦術note執筆、そして牌譜添削指導に力を入れている、麻雀界では知る人ぞ知る異才。「実戦でよく出る!読むだけで勝てる麻雀講義」の著者であり、元Mリーガー朝倉康心プロの実兄。x:@getawonarashite