役がないところから仕掛ける!「役牌バック」を伝授じゃ!VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第23回】

やっほーい! 儂じゃよー! 今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年の鴉天狗、千羽黒乃がここに見参! 早いもので2020年も残すところあと1ヶ月。何かと忙しい時期じゃが、今週も儂の麻雀コラムでほっとひと息。一緒に楽しんでいただければ幸いじゃ!

前回のテーマは「役牌をポンするとき」。もう読んでくれたのじゃ?
役牌ポンの基準は「早い」・「高い」・「安全」! この3つのうち、1つは満たした状態から鳴いていこう、とお話ししたのじゃ!
今回の記事にも繋がるテーマなので、まだ読んでいない方は是非読んでほしいのじゃ!

VTuber千羽黒乃の麻雀講座【第22回】 「役牌ポン」を使いこなす、3つの条件じゃ!

「役牌バック」とは?

さてさて、対子で持っているところから「ポン」と言えば、それだけで1翻になる便利な役牌。
役牌から鳴き始められれば良いけれど、役牌で和了る方法はもう1つあるのをご存知かのう? それが「役牌バック」じゃ!

さっそく例をあげて紹介するのじゃ!

こんなイーシャンテンの時に、上家から切られたをチーして打とすれば

 (チー面子

のシャンポン待ちの聴牌になるのじゃ。
では役がないため和了ることができないけど、が他家から出たりツモることができれば「役牌:」の役がつくため和了ることができるのじゃ!

このように役牌をトイツで持っているときに他の面子部分から副露し、あとから役牌を刻子にする前提で鳴いていく仕掛けのことを「役牌バック」と呼ぶのじゃ。

「役牌バック」のメリットとデメリット

使いこなせば便利な役牌バック、しかし少なくないデメリットもあるので過信は禁物じゃ。まずは長所と短所をそれぞれ説明していくのじゃ!

注目してほしいのが、1つ目のデメリット!

役牌バックで仕掛けると多くの場合、聴牌形は「役牌となにかのシャンポン待ち」となる。しかし、役牌ではない方が出ても役がないため和了ることができないのじゃ! また、役牌でない方をツモってしまうとフリテンになってしまい、以後は役牌が出てもロンすることができなくなってしまうのじゃ

加えて、こうした片アガリの聴牌だと和了牌は最大でも2枚。待ちの枚数が少ないため、めくり合いになったときにも弱いという欠点があるのじゃ。

速度と防御力に優れる反面で、めくり合いになった時にはやや心もとないのが役牌バック。そのため、主な使い所は「門前ではリーチにたどり着けなさそうな手の時に、和了る確率を少しでも高める」こと。局消化や躱しの手としての側面が強いテクニックじゃ!

実践! 「役牌バック」を使う2つのケース!

では具体的にどんなときに鳴けば良いのか! それは…ふっふっふ、前回のコラムの内容を覚えてるのじゃ? そう、「早い」・「高い」・「安全」の3つのうち、2つを満たしていれば鳴く、という話じゃったな!

前述のとおり、役牌バックは役牌のトイツを抱えながら進行するため、ある程度の安全は確保されておる。つまり残る2つの条件である「早い」か「高い」を満たしているときに鳴くのじゃ!

・「早い」ケース
まずは「早くなるから役牌バックをする」ケースを説明するのじゃ!

ドラ表示牌のが最終形になりそうだな、と思っていたところに、上家からが切られた場面。このをスルーしてしまうと、残るペンはたったの2枚! 引き入れてリーチまでたどり着く確率は低く、聴牌しても苦しい待ちで勝負することになりそうじゃ。

しかし、チーすれば両面と役牌シャンポンの残った好形イーシャンテン! 明確に聴牌まで近づくことができる、「早さ」を満たす仕掛けと言えそうじゃ。
「チーすることで愚形が解消され、イーシャンテンになる」ときは役牌バックの仕掛けをすると良いじゃろう!

・「高い」ケース
続いて「高いから役牌バックをする」ケースを紹介するのじゃ!

ドラが3枚のチャンス手! しかし愚形ターツが多く、門前での聴牌は難しそう…。そんな時も役牌バックの出番じゃ!をチーすることで愚形ターツを一つ完成させることができ、聴牌に向けて一歩前進! 残った形はやや不安定なものの、「高い」という条件を満たしているため十分鳴くに値すると言えるじゃろう。
具体的に「高い」と呼べる打点の基準は、ドラが2枚以上あるなど最低でも3900点の打点が確保されていることじゃ!

自分の仕掛けの見え方にも気をつけよう!

そして、役牌バックをするうえで肝心なのが「役牌が出ないと和了れない」ということ。
そのためには、自分の仕掛けが他家にどのように見えているかにも気を遣うのじゃ!

例えばこんな仕掛けをしたら…

他家からはこんな風に見えているのじゃ。

このように警戒されてしまうと、場に切られていない役牌はなかなか出なくなってしまうもの。

役牌バックで仕掛ける際には、タンヤオトイトイなど他の役の可能性を匂わせて役牌への警戒度を高めないようにするのが、上手に和了りきるコツじゃ!

今回のまとめじゃ!

・「役牌バック」は基本的には躱しの手。防御力はあるが、めくり合いには弱い。
・便利だけどデメリットも伴う。「早い」か「高い」のどちらかを満たした時に使うのが吉じゃ!
・役牌が警戒されないよう、自分の仕掛けの見え方にも気を遣うのじゃ!

千羽黒乃のTwitter:
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