「ZERO君…麻雀の基本は牌をつなげることだよ」
という村上の声が聞こえた気がした。
ふと思う。
私も20年前から毎日麻雀漬けの生活を送り、毎日勉強と反省を繰り返していたら、どれくらい強くなっていただろうか。多くのおじさんが思う「たられば」の話を具現化したのが村上淳の姿なのだ。
フリテンリッチは実らず、石橋にかわされてしまい、この半荘は大きな3着で終了した。
こうしてまた村上は真っ赤な顔してインタビューを受け、控室に戻った。
放銃が1回もなく、不遇としか言えない半荘だった。それでも村上はいつものようにドリブンズのチームメイトと反省点を語り合い、1人で動画を見直し、また卓上に戻ってくるだろう。まだ村上はこのMリーグの舞台で満足できる成績を残せていない。
しかし私は努力の天才・村上を「たられば」の自分と重ね、これからもその姿をずっと追い続けていくことだろう。
(C)AbemaTV
麻雀ブロガー。フリー雀荘メンバー、麻雀プロを経て、ネット麻雀天鳳の人気プレーヤーに。著書に「ゼロ秒思考の麻雀」。現在「近代麻雀」で戦術特集記事を連載中。note「ZEROが麻雀人生をかけて取り組む定期マガジン」、YouTubeチャンネル「ZERO麻雀ch」
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