唯一無二の「感覚派」近藤誠一が見せた、セガサミーフェニックス勝利への執念【熱論!Mリーグ】

熱論!Mリーグ【Thu】

唯一無二の「感覚派」

近藤誠一が見せた、

セガサミーフェニックス

利への執念

文・ゆうせー【木曜担当ライター】2019年1月24日

 

Mリーグファンの方々の記憶には新しいと思うが、1月22日(火)の2試合目トップを取ったセガサミーフェニックス魚谷は、

カメラの前で感極まって涙を流した。モニターを見ながら目頭が熱くなったのは私だけではあるまい。

彼女の胸を震わせたのは、1試合目でラスを引いた魚谷への

 

「ゆーみん、まだ大丈夫だから。次、頑張ってね」

 

というチームメイト近藤からの温かい励ましの一言だった。

魚谷の勝利で望みを繋いだセガサミーフェニックス、本日出場するのはその近藤だ。

「まだ、大丈夫」この一言を現実のものとすべく、近藤は卓へと向かっていった。

 

 

1戦目 「勝利への執念」

南1局

東場は淡々と進んだ。たろうから満貫をアガった萩原が一歩リードして迎えた南1局。8巡目の近藤、

をツモってきて、

そのままツモ切り。これは近藤が得意とする「他家の読みを外す」技術だ。

をリーチ宣言牌まで引っ張ってしまうと、

とのシャンポン待ち」が強く匂ってしまう。

 

リーチ

 

すると、が出にくいのはもちろんのこと、「シャンポン待ちなら、もう片方は何だろう?」と読まれてしまった場合には、頼みの綱であるで出アガれる可能性まで下がってしまうのだ。

を先に切ってしまうとの受け入れが減るというデメリットもある。しかし、を引いてもリーチのみのテンパイで魅力は小さい。それならば、本線のシャンポンリーチのときにでアガれる可能性を高めようという、近藤の戦略なのだ。

次巡、

狙い通りにシャンポンリーチ敢行。確かに先ほどの例の河と比べても、この河だと待ちは絞りづらい。

手牌を見つめる近藤。少し闘牌から話題は逸れるが、近藤の右側からライトが当たっているのがお分かりいただけるだろうか。おそらく今回の対局から実装されたのだろう。今までは手牌の中央に近藤の手の影がかかって、少し見づらかった。

(参考画像 前回まで)

(今回)

画像を比べると、手牌が見やすくなったことがよく分かる。光によって近藤が神々しく、なんだかさらに強そうに見えるのもいい。

さて、近藤のリーチの結果は…

ドラ3のイーシャンテンになった前原がを勝負。

裏も1枚乗って、リーチ裏1、5200の出アガリ。近藤は2着に浮上し、トップ萩原を追う位置につけた。

そして続く南2局の親番で、

4000オールをツモ。念願のトップなるか…

 

南2局1本場

さらに追加点の欲しい近藤に好配牌が舞い降りる。

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