西原理恵子 & 山崎一夫 ギャンブルに首までハマった人々…

 

まさにハイパーインフレなのだ。
1人の麻雀打ちが麻雀を打ち続けるのには、

●お金か腕のどちらかが必要です。
でもグループの場合は別で、
●全員お金はないけど腕はある、
では打ち続けることはできないんです。

なので、高レートが長く続くことは、よほどメンツに恵まれない限りめったにありません。、

やたらとレートアップが好きだったのがドレス屋さん。
クラブやキャバレーのホステスたちに、ドレスやアクセサリーを売ったり貸したりする商売でした。

ドレス屋さんは、負けが込んで来て一時は安いレートの卓で打ってたんですが、やがて高レート卓に復帰。

聞けば、ホステスさんたち相手に、競馬のノミ屋を始めたんだそうです。

「みんな素人だから楽勝だよ」

「じゃ、俺たちも開店ご祝儀で付き合ってやろうか?」

地元のヤクザの兄弟がポンとズク(札束)を放り投げました。
ドレス屋さんは、一瞬迷ったようでしたが、すぐにそれを懐に入れてしまいました。

 

これが的中。ドレス屋さんは、わずか2週間でノミ屋が破産してしまったんです。

この兄弟ヤクザは、以前にも別のノミ屋をツブしたことがあり、私の心配は的中。

 

的中しても配当はありませんでしたけどね。

 

(文:山崎一夫/イラスト:西原理恵子■初出「近代麻雀」2012年4月15日号)

●西原理恵子公式HP「鳥頭の城」⇒ http://www.toriatama.net/
●山崎一夫のブログ・twitter・Facebook・HPは「麻雀たぬ」共通です。⇒ http://mj-tanu.com/

さいばら&山崎の でかぴん麻雀入門は毎週水曜更新!!(次回は4月24日更新予定)

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