そしてこの場面では、周りはが2枚(画像では見えないが、対面の7巡目が)が2枚切れていて、は使いづらい。
前もって、「の部分を伸ばしてあわよくば678三色を狙うか、ドラの周りを使う。それ以外の牌は切り、安全牌としてを残す」ということが寿人の中で意志として固まっているように思う。だからこそ、ノータイムでを切ることが出来るのだ。
そこに、
たろうからリーチが飛んでくる。待ちはドラの単騎。
トータルでリードしているからといってずっと受けに回ることが最善手ではない。このリーチ、周りにとってドリブンズ直撃のチャンスではあるが、同時にドリブンズに加点されてしまうピンチでもある。
「リーチをかけられるのもイヤなものでしょう?」という天上からの声が聞こえてくるようだ。
このリーチを受けて、
寿人、まずはとっておいたを切る。
次の手番は、をポンしている多井。
を引き入れて、トイトイ赤のテンパイで追いついた!ツモれば三暗刻もついて満貫だ。真っ向勝負の構え。
次巡、寿人は、
残り1枚、ポンされているをゲット!ここは…
もちろん攻め込んでいく。のワンチャンス、が4枚見えでシャンポンや単騎、ノベタンも無いなどの理由はあるが、首位ドリブンズたろうのリーチを受けて自分が親番のイーシャンテン。これだけでも寿人が押すには十分な理由だ。
だから、
次につかんだも、
まるで安全牌かのようにスッと切る。
ここでを寿人が通したため、
お荷物だったが処理できた亜樹にまでピンフ赤ドラ、高め一通のテンパイが入る。たろうのアガリを阻止する可能性を下げないように、ここはダマテンに構えた。
たろう、多井、亜樹、3者のテンパイに囲まれた寿人だったが…
「リーチ」
カンを引き入れ、を叩き切ってメンタンピンドラ1のリーチ敢行!一気に全員を飲み込もうかという勢いだ。
ファイナルにふさわしく、4者全員が激しくぶつかり合う1局となった。
結果は…
「ツモ」
多井が力強くをツモり上げた。
トイトイ三暗刻赤。満貫のツモアガリで勝負所を制した多井。16戦目17戦目に続き、ABEMAS3連勝が現実味を帯びてきた。
ABEMASサポーターも最高潮の盛り上がりだ。
この後寿人は、東4局に
下家の親番多井をケアしながら手を進め、多井が切っているの筋、かつが3枚見えていることからカンチャンやペンチャンも可能性の低いを切って、イーシャンテンを維持するも、
これが多井への5800は6100の放銃となってしまう。この半荘も麻雀格闘俱楽部はトップがとれないのか…
そして、南3局、寿人は親番を迎える。
2巡目、
ここで寿人は、
光の速さでを切った。一見するとソウズの形がややこしいが、
=++
のほかに、
=+
と分けることも出来る。下の形で考えると、ここでを切ってもを引いたときには、
=+