麻雀格闘俱楽部ファン全員が待ち望んだスピードスター佐々木寿人の『会心の一撃』【熱論!Mリーグ/FS第18節】

③そして、が3枚見えで、完全に否定できないとはいえカンチャン待ちの可能性は低い。また、カンチャンで当たるのなら、トイトイは複合せず高打点の可能性もそこまでではない。

④そもそもノーテンの可能性もある。

⑤また、ここで自分がオリたら確実にこの局はマイナス収支になってしまう。逆に自分がアガることが出来ればトップ目でオーラスを迎えることが出来るという、テンパイをとるリターンも存在する。

多井の出した結論は、

を切ってテンパイ維持だった。

 

「ロン」

寿人の発声を聞いてうなだれる多井。

しかしこれだけではなかった、さらなるダメージが多井を襲う。

「18000」

よもやの南トイトイドラ3赤。

読み②のところでの、わずかな可能性に引っかかってしまった。などの複合形で当たるケースも、もちろん多井の想定にはあっただろう。しかし、それはあくまでもレアケースと判断できる場況だ。がトイツになってしまったこと、寿人の第2打がノータイムだったこと、トップを目指さなければならないチーム状況だったこと、これらが重なって多井の放銃へとつながったように思う。

 

 

攻める姿勢を貫き続けた寿人がついに、会心の一撃を繰り出した。

湧き上がる、KONAMIサポーター。

一方、辛い1局となってしまったABEMASサポーター。

麻雀は、ときに残酷だ。

この18000が決定打となって、寿人はこの半荘トップとなった。思えば、東1局、東4局、そして、南3局と、とその関連牌が運命のカギを握った不思議な半荘であった。

ファイナルシリーズ、KONAMI麻雀格闘俱楽部初の勝利インタビュー。このポーズを、この笑顔を、待ちわびたファンの方も多いに違いない。

いよいよ来週、Mリーグの初代優勝チームが決まる。

依然として、麻雀格闘俱楽部のチーム状況は厳しい。が、インタビューで寿人はこう答えた。

「トップを取り続けるしかないので。そこだけですね。それだけを目指しています」

(この男なら、麻雀格闘俱楽部なら、やってくれるんじゃないか…)

そんな期待を抱かせてくれる、真っすぐで、そして力強い言葉だった。

(C)AbemaTV

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