ダブルスクール・ダブルジョブ・ダブルインカム(2)
「山崎さん、児童労働から老人労働までお疲れさまです」
と言う西原理恵子さんのコメントの続きです。
「山崎さんの年金が無いのは、自分で選んだ道だからねー。
だってギャンブル・ライターが年金掛けてるほうが似合わないもん」
似合わなくてもいい。
「今どき、年金だけで生活できる人なんて少ないから、どっちみち働かなくちゃいけない。
子供のころに身についた仕事好きの習慣は、歳とっても変わらないのは幸せだと思う。自分の仕事だってあるし」
そう励ましてくれる、西原さんの仕事好きは並はずれてますからね。
最新刊「できるかなゴーゴー」(扶桑社)では、エベレスト登山のベース・キャンプ(標高5000m)まで行ったり、アフリカのガーナで、自分の棺桶作りに挑戦したりと、パワー全開です。
年齢はかなり違いますが、その積極精神は見習いたいものです。
さて、私の児童労働の話しの続きです。
中学生の時は児童起業家として、乳酸飲料の地域販売代理店を経営。
もちろん規模は小さくて、毎日学校に行く途中に、自転車で配達できる程度でした。
時どき授業に遅れることもありましたが、先生に叱られることはありませんでした。
稼いだお金で何をしていたかというと、生活です。児童労働ですから。
少し余裕ができると、ヒッチハイクで地元の四国内を旅行してました。
河口の三角州でキャンプ中、深夜に満ち潮に襲われて、テントを放棄して逃げたこともあります。
中学卒業の時には、代理店の権利を売って、ある程度まとまったお金を手にしました。
高校生になっても、仕事は色々やりました。
友だちの家が、解体屋と廃品回収業をやってたので、その手伝いとか。
ジャンク・ヤードには、廃車になった車やバイクがあり、なんとか乗れるバイクがありました。
スタート・キック無し、クラッチ無し、後ろブレーキ無しというシロモノです。
エンジン・スタートは押しがけ。
「ブルンブルン」
ギア・チェンジはクラッチが無くても、アクセル調整でできます。
後ろブレーキはエンジン・ブレーキで代用。
「後ろに乗らないか?」
女の子には断られました。
ジャンク・ヤードには、どう見ても盗んで来たとしか思えない物もありました。
新しい電線が巻かれたままの、大きな電線リールや、アルミのインゴット(原材料の塊)など。
なんつっても、十円玉や一円玉の材料なので、、廃品として回収されることはありません。
友だちとその一家の名誉のために言っておくと、一家が盗んだのではなくて、盗品を買い取ったんだと思います。
●名誉守れず。
友だちは親に隠れて、それを隣町の廃品回収業者に売っておりました。
●名誉守る必要無し。
私たちは、学校に行きながら、いくつも児童労働をしていたんです。
大学生になってからは、仕事のウェイトのほうが大きくて、学業のほうはさっぱりでした。
ハイスキル・ハイリターン
ロースキル・ローリターン
ミドルスキル・ノーリターン?
「趣味の店の経営のコツを聞かせてください」
先日、ある経営雑誌のインタビューを受けました。
う~ん、私は現在残っている店や会社よりも、ツブしたほうが多いんですけどね。
私のような零細企業じゃなくても、けっこうツブれますよ。
かつての基幹産業や花形企業やスター経営者ですら、苦戦したり退場してるくらいですから。
趣味の商売にチャレンジするのは大賛成。当たればデカいしやりがいもある。
でも、お金や技術などの準備は何年も前からしたほうがいいです。
私が雀荘で独立開業できたのは、ギャル雀の元祖として大成功している先輩がいたのが大きい。
私はそれまでに、雇われマスターで雀荘経営を成功させた経験と、自分でやって倒産させた経験がありました。
友人の教えと、自分の経験が準備になって、なんとか船出できたんです。