朗報 今期はマクラーレン卒業? 逆襲の園田賢、 もう「なんなん」とは言わせない!【Mリーグ2023-24観戦記 9/28】担当記者 #後藤哲冶

朗報
今期はマクラーレン卒業?
逆襲の園田賢
もう「なんなん」とは言わせない!

文・後藤哲冶【木曜担当ライター】2023年9月28日

『マクラーレン園田』
この単語を知っている人は、Mリーグファンであれば多いのではないだろうか。

その研 -園田賢の麻雀研究所- より引用

度重なるMリーグでの不運は園田に襲い掛かり、これまで幾度となく園田は同卓者に逆転を許してきた。
その度に、園田は「なんなん?」と口にし、マクラーレンを嘆いてきた。

赤坂ドリブンズは今年、メンバーを入れ替えてこの新シーズンを迎えている。
もちろん気持ちは新たになっているだろうが、ここ数年不調に苦しみ、チーム下位に沈められていた悔しさを、園田はもちろん忘れてなどいない。

いつもファンの前では明るく、笑顔がたえない園田。
しかしその裏で、麻雀に対する情熱が人一倍なのもまた、園田賢という男なのだ。

今宵、園田賢は手を伸ばした。
今まで幾度となく逃してきたトップ。今度は、自らがトップになるために。
チームを、勝利に導くために。

9月28日 第2試合
東家 園田賢  (赤坂ドリブンズ
南家 二階堂亜樹EX風林火山
西家 東城りお (セガサミーフェニックス
北家 渋川難波 (KADOKAWAサクラナイツ

東1局は東城が渋川から5200をアガって東2局

第一打に【東】を園田が切ると、これを親の亜樹がポン。ダブ【東】の仕掛けだ。

3巡目に亜樹は【9マン】を持ってきてメンツ完成。
打点を見てのソーズ外しも考えられたが、ここはストレートに【赤5マン】打ち。
このままでも5800あるので、まずはテンパイへを一番広くする選択だ。

【北】を暗刻にした後、残したソーズでメンツが完成し、【7ソウ】単騎のテンパイ。
【5ピン】【7ソウ】の単騎選択は、迷わず【7ソウ】にした。園田以外の2人が【8ソウ】をツモ切っていることから、【7ソウ】が比較的良いと判断。
実際に、【7ソウ】は山に2枚。しっかりと残っている。
ダブ【東】ドラの7700のテンパイだ。

園田はここで自身の手を一旦諦める。【赤5マン】を切ってきている亜樹がその後カン【6ピン】ターツを外していて、もうテンパイが入っていてもおかしくない。
残っているターツを考えれば、ソーズはかなり危険な牌だ。
ここは対応に回る。

渋川が追い付いた。槓子になっていた【6ソウ】を切って、【4ソウ】【5ソウ】【7ソウ】待ちのリーチ。

なかなか決着がつかず、最終手番で、園田の手が止まる。
リーチの渋川に対しては【8ソウ】等通っている牌はそこそこあるが……。
立体図で見てみよう。

亜樹の手出しを見ると、【北】の後に【9ソウ】ツモ切りとなっている。
亜樹は【赤5マン】を切った後にカン【6ピン】のターツ外し。ターツとしてはソーズがかなり濃く、リーチの現物と言ってもおいそれと切れる牌ではない。

ここは発を切った。対面の東城がマンズの仕掛けをしており、字牌の保有率が少し上がっている。
リーチ者の現物に甘えず、ここは丁寧に牌を選びきった。

一方ハイテイのツモ番で、亜樹がドラの【8マン】を掴んでしまう。
【7ソウ】も通っておらず、これはテンパイ取れず流局か、と思いきや。

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