みずぐちむが教えてあげる!
つおくなる!麻雀講座【第30回】
こんにちは、みずぐちむです!
先日初めてMリーグのパブリックビューイングに行ってきました!
予選最終日だったのもあり、会場はものすごい盛り上がりでした。
麻雀がスポーツ観戦のようなエンターテイメントになってる!!
Mリーグってすごい…!
図1
東1局 西家 1巡目
ドラ
第30話 レモンより、ぞうきんより、も大事な麻雀の…。
粟一粒は汗一粒
今回のテーマは、役牌の扱い方第二弾です。
前回はタンピン系などいい手牌の時に初牌から切っていこうという話や、ドラがあるけど門前テンパイは難しそうな時に役牌重なりを期待しようという話を書きました。
では、悪い手牌の時はどうしたらいいのでしょうか?
麻雀はもちろんいい手牌が毎回来るわけではありませんよね。
お休みになりそうな局もたくさんやってきます。そんな時の役牌の扱い方は?
さっそく例題を見てみましょう!
ドラ図1の手牌を見てください、けっこう悪めの配牌ですね… こんな配牌の時こそ、なんとなく手なりで進めるのではなくて方向性をしっかり持たなくてはなりません。
まず悪い手の時は安全牌候補として字牌は抱えておきたいものです。
この手の場合はホンイツ、国士無双、チートイツの三天秤として切りをおすすめします。
字牌を切らないということは、安全牌候補になると同時にもうひとつの効果があります。そう、絞りです。
役牌トイツでドラを複数持っていたら、とにかく早く役牌を鳴きたいと思いますよね。
役牌さえ鳴ければその後は自由に動きたい放題です。
横移動すればまだいいのですが、ツモられたら自分の失点に繋がります。
自分の手が悪い時は、自分が和了すること以外に相手に和了させないことも、しっかり考えていきましょう。
特に切り出しがホンイツ模様の人がいる時は、要注意です。
役牌をトイツで持っている可能性は高いですし、鳴かれたら打点が高いです。
ホンイツは門前で仕上げるのが難しい手役なので、こちらが鳴かせないようにすれば不発で終わらせられるかもしれません。
それでも、自分ほど悪い手ではない人は字牌くらいポイっと切るのでだいたい鳴かれてしまうのですが、構わず何種類も切る人は鳴かせても見合う手ということなので、その人にはそれなりの勝負手が入っています。
ホンイツの人だけでなく、鳴かせた人にも警戒心を持つことを忘れずに!
河童も一度は川流れ
今まで書いてきたのは、すべて序盤に関することでした。中盤以降の役牌の扱い方はどうなるのでしょうか。
局も中盤に差し掛かると、他家の手牌もそれなりに整っていることでしょう。
役牌も巡目が経てば経つほど重ねられている可能性が高くなります。
中盤以降の初牌の役牌は、鳴かれるとポンテンもしくはイーシャンテンなことが多いから要注意です。
いい手の序盤はバシバシと初牌から切ろうと書きましたが、中盤以降は相手にポンテンを入れさせないという考え方もあります。
役バックがあり得る仕掛けをしている人がいて、あなたがとにかく和了りたい勝負手のイーシャンテンという時、安全牌を持っていたい気持ちはもちろんあるのですが、歯を食いしばって役牌を絞りましょう。
リーチ宣言牌なら鳴くのをやめてくれるかもしれません。
自分が和了るための極限の絞り、かっこいいです!
次回は完全イーシャンテンについてです。
完全イーシャンテンへの持っていき方、はたまた完全イーシャンテンに取らず安全牌を残す手の基準などなど、みずぐちむが教えます。
それではまた!
(初出「近代麻雀」2019年4月号)