オーラスの「点差の壁」って何!?【近代麻雀 つおくなる! みずぐちむ講座】

みずぐちむが教えてあげる!
つおくなる!麻雀講座【第36回】

こんにちは、みずぐちむです!
ただいま仕事で小倉、広島、大阪、名古屋、浜松と西日本を周るツアー中で、これを書いています。
観光する時間はないですが、毎日その土地の名物を食べていて私は幸せです。
だんだん帰りたくなくなってきた…(笑)

今回のお題

オーラスでトップ目の南家が2着目につけると有利になる“点差の壁”はどこ?
大事な2か所選んでください。

1000□2000□3000□4000□5000□6000□7000□8000□9000□10000□11000

第36話 格闘技は距離感、麻雀は点数感

パンチの当たらない距離

今回のテーマはオーラスの点差の壁についてです。

オーラスはもちろん相手との点差を確認しますよね。

追いかける側なら点差が少なければ少ないほどいいし、追われる側ならリードが多いに越したことはありません。

さて今回のテーマの点差の壁とは一体何でしょう。

オーラスを迎えるにあたって絶対に意識すべき点差が存在するんです。

それは「4000点の壁」です!

4000点でピンときた方はするどいです、そうですテンパイノーテンで変わる点差です。

自分が一人テンパイだった場合、3000点もらえてライバルが1000点減るわけだから4000点の差が開きますよね。一人ノーテンだった場合はその逆です。

例えばこんなオーラスの点棒状況だった場合を考えてみましょう。

東家(自分)36500
南家 21000
西家 32000
北家 10500

オーラス、自分は親でトップ目です。

注目すべきはやはり2着目のライバル西家です。その点差は4500点、4000点の壁をクリアしています。

自分がライバルより4000点上回っていることの最大の利点は何か。それは流局時ノーテンで伏せられるということです!

もしも点差が4000点未満だった場合は自分の一人ノーテン、もしくは相手の一人テンパイでトップを捲られて終わってしまいます。

なのでテンパイを目指さなければならないし、テンパイで手を開けてもう一局やらなければなりません。

4000点そこそこの差ではけっこう簡単に条件を満たされてしまうものです。もう一回ヒリヒリしたオーラスなんてやりたくないですよね… なので、この4000点の壁はすごーく大きいものなんです

オーラスをこの有利な状況で迎えられるように、ラス前から4000点の壁チェックが重要です

4000点以上差が開く和了りやテンパイ料を積極的に取りに行きましょう!

麻雀マウントポジション

あともうひとつオーラスの大切な点差の壁があります

それは10000点の壁です!

オーラスに上の着順になるために現実的な条件は満貫ツモ条件くらいが限界です。

みなさん体感で分かると思いますが、満貫ツモと跳満ツモでは難しさって天と地くらい違いますよね

満貫ツモはライバルと10000点(親がライバルの場合は12000点)変わります。オーラスに現実的な条件を残すために、10000点以内の点差を意識しましょう!

また、自分が追われる側の場合は10000点差以上の安全圏でオーラスを迎えたいものです。

次回は効率のいい押し方、降り方についてです。

押すスジは少ないに越したことはありません。

完全にまっすぐではなく、押すスジを最小限にするバランスの打ち方を教えます。

それではまた!

(初出「近代麻雀」2019年10月号)

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