それは正着なのか奇手なのか⁉︎「麻雀IQ220」勝又健志だけが見えている現実【熱論!Mリーグ】担当記者:渡邉浩史郎

次巡、を持ってきた勝又。789の三色なら攻め返せるか……?

小考の後……

ドラのを使い切るなら索子は3ブロック想定、あとはで1ブロック、マンズで1ブロックという5ブロックを構想した選択だ。

を引いて打は切らないとして切りが手広いが、も多井には無筋。の暗刻もケアして一旦現物を切りながら手を進める。

生牌も引いてきてしまい、ここは七対子での復活を見た切り。いわゆる強者の粘りだ。

しかしこの局もたろうから多井への5800+リーチ棒の横移動で終局。

ここまで見ていただいて分かる通り、勝又は他家と自分の相対的な速度差を考慮した選択が非常に多い。この記事を読み進めていく中で勝又から見て誰が早そうか、よさそうか、想像しながら読んでいけばより面白くなるだろう。

【東2局1本場】

この形から切り。

ここでも勝又は容易に字牌を切り出さない。

ドラのを引いて打を仕掛けるには安全度、打点ともにややもの足りない手なので、それらを解決してくれるの重なりを強く見た形だ。

を引いて、ここは……

!これは主に瀬戸熊のケアだろうか?変則気味の捨て牌から将来危なくなりそう、かつ自分で重ねる目も薄いとみてを切り出していった。

を引いて、ここは目一杯。自然にを切っていって、タンピンまで見える手牌になった。

しかしこの局は瀬戸熊の豪快な一発跳満ツモ。

自分が対子で持っていて残り一枚のを軽々とツモりあげる瀬戸熊。その姿はさながら牌という兵士と共に戦う大将軍だ。

その猛功を受けても表情一つ崩さない勝又は、まさに百戦錬磨の麻雀軍師と言っていいだろう。

【東3局】

この局も丁寧に手を進めていき、5巡目に七対子のイーシャンテン。だが対子の牌が役牌2つにオタ風の、そして2とトイトイに渡っても申し分ない手だ。

多井から切られたこのを……

スルー!!

これは恐らくだがトイトイにした時の守備力と速度感に不安があったのではないだろうか。

河を見ると対面の多井が早い巡目にとターツを手出しした後に更にを手出ししている。手が入っていそうとみて問題ないだろう。

上家で親の瀬戸熊も、生牌のダブ手出しの後の手出し。親番で手なりに進めて来てそうとはいえ十分危険信号だ。

現状安牌候補があるとはいえ、二軒リーチの火の手が上がったあとの仕掛けた狭い形よりは自由な七対子の形を重視したのだろう。

実際にその後、多井と瀬戸熊の二軒リーチが入る。そして多井から瀬戸熊への5800の横移動。大将軍、瀬戸熊が点棒を積み重ねる中、何手も先を読む軍師勝又でさえテンパイまで辿りつけない状況が続く。

【東3局1本場】

赤やドラこそないものの、横に広がりそうな配牌をもらった勝又。ここは流石に役牌から打ち出していく。

5巡目でこの形。イーシャンテンだ。

皆さんならここから何を切るだろうか。

候補としてはだろうか。勝又の選択は……

だ。

さて勝又がこの選択に至った理由は何だろうか。789の三色があるから?それならばを切って両面に決めておいて、にくっついての平和手替わりを見てもよさそうだ。

恐らくだが、勝又はペンが良いと睨んでおり、ペンでも即リーチに行ける構えを取ったのではないだろうか。

そのヒントとなるのは他家の河だ。

対面の多井は第一打で、を複数枚持っているケースが少なそう。

上家の瀬戸熊はが早い。両面落としと変則手気味なのが気にかかるが、それでもを持っているケースは少ないだろう。

そしてがよさそうであれば……

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