熱戦が繰り広げられるセミファイナル やれんのか? 伊達朱里紗!【Mリーグ2021観戦記3/22】担当記者:江嵜晋之介

熱戦が繰り広げられる
セミファイナル
やれんのか? 伊達朱里紗

【Mリーグ2021観戦記3/22】担当記者:江嵜晋之介

第2回戦
東家:東城りお(セガサミーフェニックス)
南家:沢崎誠(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:小林剛(U-NEXT Pirates)

開催2日目を迎えた朝日新聞Mリーグ2021-22セミファイナル。
1試合目を終えた時点でのチームポイントはこちら。

ここまで3試合が行われたが、近年稀に見る接戦のため1試合ごとに目まぐるしく順位の入れ替わりが発生している。
レギュラーシーズンと違い、16試合という少ない回数で敗退する2チームが決まり、そうなると必然的に1試合の重要度は増すことになる。

1試合目、今シーズン初の役満を成就させた寿人に続きコナミが送り出したのは伊達朱里紗

レギュラーシーズンでは新人らしからぬ成績を叩き出し、コナミをセミファイナルに導いた伊達。
自身初となるセミファイナルの舞台で、寿人に続きチームへポイントを捧げることができるのか。

東2局、6巡目。南家、伊達の手牌。

伊達は打【9ソウ】を選択した。

ブロック数が6つあるため、【4ピン】の対子落としなども選択肢としてはあるが、ここはカン【6ソウ】の受け入れを残しつつ6ブロックに構える。
ドラが【9ピン】なのでリーチ平和赤ドラなどの勝負手も見据えつつ、いざとなったら【白】をポンして【赤5ソウ】【7ソウ】を落として躱し手にも転じることができる、勝負手と躱し手の両天秤だ。

そして次巡、絶好の【6ソウ】を引き入れて【白】の対子落としに入る。

9巡目、【6ピン】を引き入れ【5マン】【8マン】待ちでリーチをかける。

その2巡後、小林が七対子のテンパイを入れる。
ドラが内蔵された七対子のテンパイ。
すでに6,400点が確保されており、リーチをかければ跳満・倍満まで見込める。小林はリーチを選択。

2枚切れている【發】、いわゆる地獄単騎でのリーチ。
自身の河が七対子に見えにくく、先制リーチの伊達との共通アンパイも少ないため、脇からの放銃も期待できると読んでのリーチだ。

しかし、その直後不運にも【發】はオリに回っている東城へ流れる。

東城は【5ピン】【9マン】の対子とアンパイを持っているので【發】が出るのは少し後になる。伊達はもちろん、粘っていた沢崎が引いていたら放銃していただろう。

東城が【發】を止めている間に、小林が伊達のロン牌である【5マン】を引いてしまい放銃。

東1局で先制した小林を伊達が追いかける格好となる。

東4局1本場、小林が安手で連荘した後の1本場。
最初に動きを見せたのは伊達。

1巡目に切られた【發】をポン。
【北】も自風のため混一色も絡めて高打点にしたいところ。

7巡目、親番小林は【4ソウ】を引いてイーシャンテン。浮き牌【7マン】を切らず打【5ピン】を選択する。

本来であれば【5ピン】を残しネックのカン【8ソウ】を払う選択肢を残しておきたいが、伊達がピンズの混一色をやっているため、仮に【4ピン】【7ピン】へ振り替わったとしてもそこまで強くなっていない。【5ピン】を先切りしつつ、【7マン】の周りで1メンツ作っていく構想だ。

その直後、有効牌を立て続けに引いた伊達がテンパイを入れる。
待ちは【5ピン】【8ピン】!小林は先切りによって【5ピン】の処理が間に合っている。

他の選手にも手が入る。
9巡目、役無しのダマテンを入れていた東城が三面張に変化する絶好の【2マン】を引き入れリーチ。

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