234の三色を見切る打
が赤じゃなかったらを切っていたかもしれない。
南3局 南家
ドラ3の手牌で打、周りのくっつきを強く見て、タンヤオの仕掛けも一応残す選択。
「イーシャンテンになったら小林に代走を頼め」
新宿ではそう言われてたらしい。
それは私のお茶目な嘘だが、それくらいイーシャンテンでの手牌運用の安定感はピカイチだ。
さて、そんな小林の選択がどうなったかというと…
チートイツのテンパイ!打とした甲斐があったというものだ。
私ならタンキでリーチにいくところだが、小林はダマにした。
上家の高宮の打も素晴らしい。
どんな手牌かというと…
ここからを切ったのだ。
ドラがで、が3枚見えている。
枚数が似たようなものなら、ハネ満ツモでトップを狙いやすい打を選択したのだろう。
またを残すと延々と変化しないが、はツモやツモで強い形に変化する。
次の巡目
小林が待ち頃の1枚切れをツモってきてリーチ。
2巡後に掴んだのが…
茅森だった。
手牌を見ると、くっつきのイーシャンテン、役牌のをポンするルートもある。
それでいて、完全安牌はの1枚しかない。
ω
ωω
ωωω…
うおおっ!
唯一の現物であるを抜いた!!
その後もを切らずにをトイツ落としていく。
も通っているわけではない。
ここで小林にマンガンを打つと、3着になってしまう。
さらに亜樹にまくられるとラスまであるという。
逆にここでしっかりオリれば2着は堅い、という判断で、徹底的に守りを固めたのだろう。
小林の捨て牌はチートイツに見えないので、私ならくらい打ってしまいそうだ。
このような茅森の「最悪を避ける」選択が、この日までの(2・8・3・2 → +24.2pt)という安定した成績につながっているのかもしれない。
しかし小林が最後のをツモって3200オール。
この局は高宮の打、小林の打、そして茅森の打…と、かなり見ごたえのある一局だった。
取り残されてる感があるのが亜樹だ。
この日唯一アガった局も
この1枚切れカンでのカラ切りリーチ。
1巡回したことと
(普段のあたしならリーチしないんだけどな―)
といった表情から、渋々感がとても伝わってくる。
すぐに小林から追っかけリーチが入り
この表情。
直後に首を捻るなど、やはり後悔しているように見えた。
結果的に最後の牌で7700点のアガリとなった。