この絶妙の浮かせ打ちから、
を引き入れて、
しかし、そこに
石橋からリーチがかかって、
を持ってくる魚谷。
さて、あなたならどうする??
①プッシュ
②を切ってまわる
③→と切っていく
魚谷の選択は、
②を切ってまわった!!
もう一度盤面を見てみると、
石橋は、字牌を処理した後、リーチの直前にを手出しで切ってきている。これはピンズの下(123あたり)が手にあることのヒントだ。からを引いた、などの待ちがある可能性は十分にある。
また、魚谷は親とはいえドラも赤も1枚も持っていない。放銃してしまった場合には高くついてしまうことも多いだろう。
フェニックスはトータル首位でポイントに余裕もある。微差トップ目のここは魚谷、放銃によって大きく失点してしまうことを避けた。
石橋の待ちは、
!先ほどの石橋のビタ止めに続き、魚谷もアタリ牌をしっかりを手牌に縛り付けたのだった。
さらに、
③南1局2本場
魚谷の押し引きその2
もう少し巡目が進んだこの場面、
引いたのはだ。
さて、あなたならどうする??
①テンパイを狙って切り
②安全牌のはキープ切り
③完全にオリ切り
魚谷の選択は…
③完全にオリ切り!
なぜ魚谷が手牌に未練を残さなかったのかというと、
上家沢崎の打に注目だ。これは直前に通ったのスジとはいえ、石橋には通っていない牌だ。その後のもそうだ。ゴリゴリに押しているとは言えないが、ちょい押ししている沢崎が現物の待ちでテンパイしている可能性もまた否定できない。
また、をここで切ったとしても、石橋への安全牌だけを切ってテンパイしようとするならば、結局このあと巡目が深くなってからを打たなければならない。辺に粘って今よりさらに沢崎がテンパイしている可能性がアップしてからを切り、沢崎に打ちあげてしまうのは最悪だ。
魚谷は沢崎をもきちんとケアし、沢崎に通らない限り今後を場に打たない、と決めて最も安全なルートを選択したのだった。
実際、
次の魚谷のツモが来る前に、沢崎からリーチの声が!
手はというと、
を引き入れての待ち。が入り目だった場合には現物待ちのダマもあり得ただろう。魚谷の読みのピントはバッチリ合っていた。
この局は、石橋がリーチ合戦を制して、リーチツモタンヤオ1000-2000をアガった。
(問題②の場面での全員の手牌と河)