熱論!Mリーグ【Mon】
セガサミーフェニックスの
守護神 近藤誠一が
セミファイナル初日で魅せた
“第三の選択”
文・ゆうせー【月曜担当ライター】2020年3月16日
セミファイナルシリーズ初日。第2戦目。
南家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
実況 小林未沙
この試合、東場は、
東2局2本場
沢崎の三色、1000は1600のアガリ。
東3局
沢崎のリーチドラドラ、5200のアガリ。
東4局
沢崎のリーチ赤赤裏、8000のアガリ。
沢崎の独壇場であった。
そこに、南1局、
リーチ一発ツモ裏、2000-4000のアガリを繰り出した瀬戸熊が追いすがる。
この両者が、南3局3本場でぶつかるが、
瀬戸熊の切ったを、
沢崎がとらえる。リーチドラドラ裏、8000点の直撃はあまりにも大きい。
だが、迎えたオーラス。南4局で形式テンパイを入れて親をつないだ多井、
南4局1本場、沢崎から、東赤ドラの5800は6100を直撃。
これで一気に混沌としてくる。
現在4着の多井はひたすら親を続けていくのみ。6000オールをツモろうものならトップはもうすぐそこだ。
目下2着の瀬戸熊は、ハネマンツモ、満貫直撃でトップになれる条件が転がり込んできた。
チームポイントがマイナスであることを考えても、トップが狙える限りは貪欲に追っていきたいところだ。
トップにいる沢崎はこのままこの半荘を終えるのが理想だ。
そして、ここまでずっと息を潜めていた3着目の近藤。
南4局2本場の手牌はこのようになっていた。
良い手だ。赤とドラが自然に使える形で入っている。一気通貫や345の三色も絡めればハネマン級も望める手格好。メンツのタネは足りているので、ここは近藤打として、いたずらにメンツ候補を増やさないように構えた。
次巡、を引いて打。