やっほーーい! 儂じゃよー!
今日も元気に3000・6000! バーチャル鴉天狗の千羽黒乃(せんばくろの)じゃ! 今週もキンマweb読者の皆様に、鴉天狗流の麻雀術を伝授しちゃうのじゃーっ!
前回は「打点4倍アタックチャンス」についてお話ししたのじゃ。アガりに向かって多少遠回りしても、打点が4倍になるチャンスは積極的に狙おう! というお話。
さてさて、お主らはベランダ菜園って知ってるのじゃ?
鉢植えに種をまいて、家でお野菜を栽培するあれのことじゃ! 毎日の成長を見守るのがとっても楽しくって、しかも収穫したお野菜をすぐに食べられる! まさに一石二鳥の趣味なのじゃ!
ところが、これが意外と難しい!
最初はとにかくたくさん収穫したくって、プランターにびっしりと種をまいてみたんだけど…途中で枯れてしまったり、収穫できても実が小さかったりと上手く育たなかったのじゃ。
というのも、限りがある土の栄養分に対して苗が多すぎると、苗同士でその栄養分を取り合ってしまうのじゃ! そのため土から芽を出したくらいのタイミングで弱い芽を「間引き」
してやり、元気そうな芽だけを残してあげるのがベランダ菜園のコツなのじゃ!
…それがどこで麻雀と繋がるの? という顔じゃな。もちろん忘れてないからだいじょーぶじゃよ!
今回は牌理のお話じゃ。
読者諸兄は「5ブロック打法」という単語に聞き覚えはあるかのう? すぐにぴーんと来た方は、きっと日頃から熱心に麻雀を学ばれてる方なのじゃ! もしかしたら儂の配信で耳にした…という方もいそうじゃな。聞き覚えがない方も大丈夫、儂がイチから説明するのじゃ!
そんなの知ってるよ、という方もこの機会に改めて復習してみて欲しいのじゃ!
そもそも「ブロック」ってなんなのじゃ?
麻雀の目的は「4つの面子」と「1つの雀頭」を揃えること。
たとえばこんな和了形を見れば…
アガった手は、5つの「ブロック」に分けられることが一目瞭然じゃろう?
「5ブロック打法」とは、面子・もしくは雀頭の候補をそれぞれ「1ブロック」と数え、手作りの段階から「ブロック」を5個にすることで聴牌効率をぐぐーんと上げる打ち方じゃ!
具体的にどう打つのじゃ?
ではでは、さっそく実践編じゃ👊
まず見てほしいのはこの牌姿。
何を切っても裏目のありそうな形じゃが、ここで「5ブロック打法」の出番となるのじゃ!
まずはブロックごとに切り分け、数えてみると…
「ブロック」が既に6つあることに気付いたのじゃ? これはベランダ菜園で言うと、5つしか育てられないプランターに芽が6つも出てきてしまった状態! すなわち、「どれか1つのブロックをいつかは落とすことになる」のじゃ!
そこで最も弱いブロック、の芽を早い段階で「間引き」してブロックを5つに絞ることで、残りの元気な芽にたくさん栄養を送ってあげよう! のびのび元気に育つように強い形
を残そう! というのが「5ブロック打法」の基本となる考え方じゃ!
5ブロック打法のここがスゴい!
さて、先程使ったこの牌姿を見てみて、
「打でリャンメンを固定する方が、受け入れ枚数が広いんじゃないの?」と気付いた方は鋭い! 実はその通りじゃ!
打と打 それぞれの牌姿を見比べてみると…
打の場合…
有効牌は の34枚
打の場合…
有効牌は の36枚
と、6ブロックを維持する打の方が有効牌が僅かに多いのじゃ!
ならば「5ブロック打法」のメリットとは一体…? そんな心配は御無用、有効牌を引いて一手進んだあとの形を見比べればすぐに分かるはずじゃ!
5ブロックに構える打 後にをツモった場合…
有効牌は の32枚
6ブロックに構える打 後にをツモった場合…
有効牌は の28枚
5ブロック打法は瞬間の受け入れを僅かに減らす代わりに、一手進んだ時の形が広くなっているのじゃ! 麻雀は3シャンテンから2シャンテン、2シャンテンから1シャンテンと、聴牌に近付くにつれて有効牌の種類が減っていくゲーム。
「1シャンテンまで来たのに、なかなか聴牌する牌が引けないーー!」というのは、誰もが経験したことがあるじゃろう? ターツを厚く、受け入れを広く持って2シャンテン、1シャンテン時の有効牌を増やせるのが、5ブロック打法の優れている点なのじゃ🐦 聴牌に近い段階の有効牌を増やすことで、聴牌効率もぐぐーんとアップするのじゃ!
実践編:弱いブロック・強いブロックを見分けてみるのじゃ!
ではでは、習うより慣れよじゃ! 早速実際の牌姿を見ながら、一緒に弱いブロックを探す練習をしてみるのじゃー💪! (牌姿は全て東1局南家6巡目 ドラ)
Q1.何切る?
どれも形としては悪くなさそうな6ブロック。しかしのブロックは落とすことでタンヤオの役が確定するのじゃ!
「落とすことで手役が狙えるブロックは弱い」というのを、まずは覚えておいてほしいのじゃ!