やっほーーい! 儂じゃよー!
今日も元気に3000・6000! 麻雀歴1000年の鴉天狗、バーチャルYoutuberの千羽黒乃(せんばくろの)が、今週もキンマwebに参上じゃ🐦!
前回は「お守りの牌」についてお話したのじゃ! 手広く構えるのが麻雀の基本、しかしときには安全牌を「お守り」として持つのも一考の余地アリじゃ! というお話。どんな時に使うのかは…ぜひ記事でチェックしてみてほしいのじゃ!
そしてそして! 10月1日発売の近代麻雀からは、なんと近麻本誌でも連載をさせていただくことになったのじゃ! キンマwebとは少々テイストを変えた儂の麻雀コラムと、ふんぼ先生の超可愛いありがたい尊い漫画の豪華2本立てになってまーす!
こんな光栄な機会をいただけたのも、キンマwebの記事を毎週読んでくれた皆様のお力があればこそ。心からお礼を申し上げるのじゃ!
横のつながりでパワーアップじゃ!
麻雀を打っていると、しばしば「不要そうな牌が何種類かあるけど、どれを切ればいいのかよく分からないぞ…?」 という状況がやってくるもの。儂にも幾度となく覚えがあるものじゃ。
そんなときに儂は 「牌は内側に寄せる」や「連続形を残す」といった基本的な法則を思い出すことにしていて、これらは麻雀配信でもしばしば使っているのじゃ。
いろいろな金言があるなかで、今日は1つ大事なものを教えちゃうのじゃ。
それは「順子が近くにある牌は強い!」という言葉。今日はこれを心に刻んでほしいのじゃ!
いきなりどういうこと!? と思われたことじゃろう、まずはこちらを見てみてほしいのじゃ。
東1局南家6巡目ドラ
くっつき聴牌のイーシャンテン。は切らないので、かの選択じゃ。
さて、お主ならどちらを選ぶのじゃ?
「どっちも2の数牌だし同じじゃないの?」
ふっふっふーん! この2つ牌の働きに違いがあることに気付くのじゃ?
ここでもう1回、今回のテーマを申し上げるのじゃ。それは、「順子が近くにある牌は強い!」じゃ。
論より証拠、2つの牌の働きを比べてみるのじゃ!
じゃーん、こうして見れば一目瞭然! の方が有効牌が多いのじゃ!
三面張が魅力的なのはもちろんのこと、引きでのカンチャン化も単独孤立牌のにはない強みじゃ!
順子が近くにある牌は横に繋がりやすく、単独孤立牌よりも強くなるのじゃ!
もうひとつ例をあげて、この効果がどれほどのものかお見せするのじゃ!
さきほどの萬子部分が、一つずつ下にズレた形じゃ。
「1と2なら、さすがに1のほうが弱そうだけど…?」
と思うのが自然じゃろうが、もう一度よーく両者の働きを見比べるのじゃ!
じゃん!
なんと、カンチャン受けが多いぶんの働きがを上回っているのじゃ!
(復習:カンチャンは1手で好形に変化するという点でペンチャンよりも優秀じゃ!)
また、カンチャン化したときのカンとカンのアガりやすさ、シャンポンになったときに端寄りの待ちのほうが出アガりしやすいといったメリットも加えれば、さらに残しの方が優れていると言えるのじゃ。
「横の繋がりを大事にすることで牌はその働きを増す」ということが、徐々に飲み込めてきたかのう?
ターツ選択にも使えるのじゃ!
この考えは孤立牌の働きを比較するときだけでなく、ターツを比較する際にも使えるのじゃ!
ターツが6つある、いわゆる「ターツオーバー」の形じゃ。アガるためには余分なターツ、弱いかのいずれかを選んで落としていく「5ブロック打法」をすることになる場面。
どちらを選んでも違いがなさそうに見えるのじゃ? ちっちっち…こんなときにも「順子が近くにある牌は強い!」の出番。
それぞれの変化を比較してみてほしいのじゃ!
カンチャンとしての受けの強さ自体は変わらないけれど、「三面張になる受け」と「リャンカンになる受け」で勝っているのが分かるのじゃ? 横に繋がりやすいターツを残すことで、その後の好形変化の受けが増えているのじゃ!
暗刻の近くはご用心!
ここまでの記事を読んで「とにかくくっついてるところを残せばいいんだ!」
と感じた方はきっと少なくないじゃろう。早合点は禁物じゃ! 確かに牌のつながりは大事、しかし順子ではなく暗刻のそばにくっついている場合はどうなるのじゃ?
2つ目の牌姿のの部分をに変えたこちらの例を使って、一緒に考えてみるのじゃ!
の順子だった部分がの暗刻になったことで横の繋がりができにくくなり、好形率・受け入れ枚数の両方で単独孤立牌のよりも弱くなってしまっているのじゃ!
「順子が近くにある牌は強い」に加えて、「暗刻そばは横のつながりができにくいため、面子が作りづらい」というのもセットで覚えて使ってほしいのじゃ!
(アンコそばって生クリームパスタみたいな響きじゃな…🐣)
今回のまとめじゃ!
・順子が近くにある牌は強いのじゃ!
・孤立牌だけでなく、ターツを比較するときにも使えるのじゃ!
・暗刻の近くだと、逆に面子が作りづらくなってしまうのでご用心じゃ!