Mリーグ2022-23 開幕前囲み取材 U-NEXT Pirates
「お互いに引き出しを見せ合いながら高め合っていきたい」
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昨シーズンから2名を入れ替え、鈴木優・仲林圭という新戦力を加えたU-NEXT Pirates。ユニフォームも今までのデザインから大きく変わり、心機一転して新シーズンに臨むこととなる。選手たちに、意気込みを聞いた。
小林 1年目みたいな不安と緊張と楽しみ、いろいろあります。長年やってきた人が半分入れ替わったのは大きな変化で、どうなるんだろう、という気持ちです。(メンバーからは)もっと時間を使ってもっと麻雀をしたい、というくらいいろいろな話も聞けたので、シーズン中にお互いレベルアップしていければと思います。
今シーズンは新しい2人が入って、特にその2人を見ていただきたいのですが、チームとしては「圧倒的に勝つ」ということで、まだ2度目の優勝をしたチームはありませんので、ぜひ2度目の優勝をお届けしたいと思います。
瑞原 オフシーズン中にはMVPを獲ったこともあって、いろいろなお仕事のお話もいただけました。Mリーグで麻雀の熱狂がどんどん広がっているのを直に体感する機会になったので、これを消すことなくどんどん広げていけるよう、しっかりやらなきゃと身が引き締まった感じです。
今シーズン、マークが厳しくなりそうだとは特に思っていないですし、マークされてもあまり影響が出ない雀風だと自分では思っているので、そんなに気にしてはいないです。
鈴木 (開幕戦を任されて)監督の期待に応えたい、というだけです。開幕戦起用は1、2日前に電話で言われました。94試合中のただの1試合ではありますが、開幕戦というのは特別な場所だと思うので、そこを任せてもらえたのは、今後戦っていく上での期待の表れだと受け止めています。パイレーツは今年、圧倒的に勝つというのがチームで掲げた目標なので、まずは僕が大きなトップを取れるよう、いい麻雀を打てるようにしたいと思います。
仲林 今はワクワクしています。他の選手とも面識はあったので、借りてきた猫みたいな感じになるわけでもないですし、とにかく早く麻雀を打ちたい、という感じです。僕はパイレーツにいなかったキャラクターだと思うので、パイレーツに活気が出るように、海賊団を盛り上げていきたいです。
木下 4選手みなさん忙しいのでなかなか時間が取りづらいところはあったのですが、入団会見や「おしえて!パイレーツ」、今シーズンは部室を新設しましたのでそこでの練習会など、良い感じで気持ちも含めて盛り上がっていると思います。昨シーズンまでは同じような雀風の選手が集まっていたチームですが、今シーズンからはさまざまな雀風の選手が集まっているので、お互いに引き出しを見せ合いながら高め合っていけると、よりチームとしていい効果が出るんじゃないかと思っていますし、そうやってシーズンを戦い抜いていきたいと思っています。
優の開幕戦起用について木下監督は、師弟関係にあるという魚谷侑未選手(セガサミーフェニックス)との対決も起用の理由の一つだとしつつ「開幕戦で実現するのはエンターテインメントとしても重要だし、まずは行ってこいという気持ち」と語った。また、優もこの一戦を控え、最高位を獲得したときに履いていた真っ赤な勝負パンツをはいていたそうだ。
また、ユニフォームは今シーズンのテーマである「空を駆ける」を元にデザイン。最後までボーダー争いをせずに2度目の優勝を目指すという思いが込められている。ユニフォームについて瑞原は「明るい印象になったと思いますし、着てみてすぐに馴染みました」と、気に入っていた様子だった。
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。