フリーでは
打撃戦が主流
20年以上前、漫画家の片山まさゆきさんと一緒に「ふんぞり王国」という、対局物を連載していました。
「片山さん、リードを守るのは何点差くらいからですかね?」
「たぶん無くなってると思う」
とのことでした。
それまではトップのチャンスを取りこぼさないように、慎重に場を進めることが推奨されていました。
もちろん、今もそれが大切な局面はたくさんある。
でも赤牌の導入などで、東パツのマンガンくらいで、逃げ切るのは難しくなってます。
8000点ロン、次にワキがマンガツモでもう逆転。
そこで前に出てマンガン放銃、簡単に3着に転落。
当たり前すぎて、話題にもならないし記憶にも残らない出来事です。
当時も「1人旅」というギャンブル用語はあった。
誰も追いつけないくらい引き離して、しかも逆らう者をラスに叩き落としてしまえるような得点状況です。
今のフリー麻雀に多い、60000点終了に近い状態がそれで、守るよりも60000点突破や下位者をトバしてトップ確定、ついでに素点とチップも頂きと。
フリーではそういう積極的な打ち方がすごく増えてるのは、赤牌とご祝儀が導入された影響も大きい。
赤が流行り始めたころ、私は反対でした。
「リーヅモで簡単にマンガンになってしまうのは、役作りの楽しみを奪う」
もちろんあっという間に赤入り麻雀が好きになってしまいましたけどね。
「赤来い!」
配牌を取る時にすでにそうですもん。
ターツ選択でも赤受けを残すのが基本。
ツモ ドラ
メンゼン2ハン役もドラや赤のためにはあっさり譲歩。
ツモ ドラ
かっこ良さよりも、裏目で放銃を避けるためにも、実利に重きを置きましょう。
フリーでその日勝っている人は、たいがいチップ成金ですよ。
役よりもドラや赤。
ダマよりもリーチ。
迷彩よりもツモ。
ダマは1300以下8000以上
など、自分なりの基準で。
現物でも追いかけリーチ。
ツモ ドラ
現物が でもダマはもったいない。
と が現物でも が出るのは、おそらくだいぶ先。
赤5警戒は常識で、456の牌はすぐには出ない。
リーチでリスク集団に飛び込みましょう。
ただし巡目が遅くなると集団のメリットは落ちる。
先日私は親リーの現物 の 待ちのマンガンをダマ。
終盤近くになって
「この無スジを最後にしよう」
で放銃してしまいました。
これが中スジの なら、7枚期待できますが、外スジの だと残り3枚ですからね。
現物と言っても価値が違う。
枚数が違うは、巡目が違うや得点が違うにある程度換算できる。
逆もそう。
「残り1巡しか無いけど純正九連だし」
とかね。
親はリーチだけで
大ラッキー
見出しはこれも片山まさゆきさんの当時の言葉ですが、今も変わって無いと思います。
これが先行リーチならさらに文句無し。