勝又サービスセンター
営業停止?!
勝又健志が魅せた、
圧巻の試合運び!
【A卓】担当記者:後藤哲冶 2024年5月19日(日)
5月17日金曜日、Mリーグ2023-24シーズンは、U-NEXT Piratesの優勝で幕を閉じた。
そんな興奮冷めやらぬ中、本日は『麻雀最強戦 Mリーグスペシャルマッチ』ということで、Mリーガー8人が最強戦ファイナルへの挑戦権をかけて激闘を繰り広げることとなった。
本記事はB卓の観戦記となっている。
出場選手は以下の通り。
東家 勝又健志(EX風林火山)
南家 仲林圭 (U-NEXT Pirates)
西家 岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
北家 園田賢 (赤坂ドリブンズ)
このメンバーの中で、一人闘志を燃やす男がいた。
勝又健志である。
Mリーグをご覧になっていた皆さんは良く知っていると思うが、勝又はMリーグファイナルにて多数登板し、しかしチームの最終順位は4位と、悔しい想いをした人物。
相手がファイナルに残っていたチームということもあり、リベンジの想いは強いはずだ。
これは最強戦で、チーム戦ではなく、個人の戦いではあるが。
チームのユニフォームに袖を通した以上、リベンジの舞台としては悪くないか。
戦が終わればまた戦。
勝利を目指して軍師勝又が出陣する。
東1局
決して簡単ではない配牌が、勝又に入った。
ここはツモ切りを選択。最強戦はMリーグと違い、赤が無いルール。
相対的に通常のドラの価値が高まっており、ここはドラのは使うルートで固定。
ドラを重ねた後、を引いて、ここでカンを外す選択。
発の仕掛けを考えた時に、6ブロックにしておくよりも、ここでターツを決めておきたい。
全体的に場況の良いピンズに狙いを定めた。
このをがっちりと捉える。
ドラドラのイーシャンテンだ。
勝又は場に2枚目のもスルー。
自身の河がタンヤオにはあまりみえず、ポンからだとは簡単に出ないと判断。
赤が無く、自身にドラドラとなると、あまり相手に勝負手が入らない事が多い。そうなってしまっては、が出る可能性も下がる。
この判断が功を奏し、を引き入れて、見事メンゼンでのテンパイ。
シャンポンリーチに辿り着く。
これをトイトイのテンパイが入っていた仲林から捉えた!
リーチドラドラの12000のアガリ!
2着までが抜けられるこの予選ルールにおいて、序盤のリードは大きな意味を持つ。
2度の流局を挟んだ後、点棒を失った仲林が親番で動く。
この形から発進して、ピンズのホンイツへ。
それを見て勝又、カンのテンパイが入るも……これをとらず、打。
そもそもドラそばのカンにアガリの感触が無く、出ていくは仲林の手を進めてしまう恐れがある。
この手ではそのリスクを背負う必要が無いと判断。
実際、切っていたら仲林がチーしてテンパイが入っていた局面だった。