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【佐々木寿人】
「今季は参加率を上げることを掲げてやったんですけど、比較的うまくいけたなと思います。ここ数年は煮え切らない麻雀が続いていたんですよね。自分なりに思うところがあって、結果的にも数字も良かったし、4着回避率のタイトルも狙っていたんですけど、結局3位くらいで終われたので、比較的いいシーズンだったと思います」
-今日の最終戦を見て、選手も感動したという声もありました。優勝争いへの思いも高まったと思います。
「ありますね。僕らは控え室にいましたけど、控え室でもあれだけ盛り上がるんだから、会場はすごい盛り上がりだったと思いますし、自分たちの麻雀でなんとか盛り上げられたらいいなと、改めて思いました」
【高宮まり】
「今季はスタートが重くて、それで焦ってしまった気持ちもあって、『木を見て、森を見ず』みたいな、細かいところにばかり目が行ってしまっていたなと、振り返ってみると思います。
試みとしては当然、よりできることを増やしていくのは当たり前のことだと思うので間違ってはいないと思いますけど、その上でのバランスの取り方、増えてきたものに対する大局観というか、そういうものがちぐはぐになってしまってくることが目立ってしまったな、という感じでした」
【伊達朱里紗】
「スコア云々よりも、自分としては麻雀で考えられることを増やしたいなと思ったシーズンでした。ただ、考えることを増やしたがゆえに、今度は少し基本的なことがおろそかになってしまったりとか、メンタル面で引っ張られた面があったりですとか、本当に、改めて難しい競技だなと実感いたしました。
たとえばMリーグ初年度とかですと、シンプルにやっていたものを考えすぎてしまう、考えられることが増えたが故に、麻雀ってもっとシンプルで良かったのに、とか思ってしまったりしていました。ただ、やっぱり考えられることが増えたが故にプラスに働くこともしっかりあったので、いい塩梅で基本は崩さず、考えられることはしっかり増やしていきたいなと思っています。
メンタル面はやはり稽古で培っていくしかないと思いますし、この舞台で打たせてもらえることにも感謝、ファンの方々にも感謝して、引き続き内容を研磨していきたいなと思いました」
【滝沢和典】
「思ったより負けていなかったと思ったのですが、ポイント以上に内容がよくなかったというか、無理やり変えようとして、間に合っていなかったかな、という感じです。今は、シーズンが終わってすぐ絶好調な感じになってしまって、ちょっともどかしい気持ちではあります」
-変えるというのは、具体的に言うとどういうことでしょうか。
「根本的に考え方などを見つめ直したところがあります。良い方向にはいっていると思うので、本当に、単純に間に合っていなかったです。これはよくなかったです」
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。