清水香織 あれは地獄の門番に捧ぐ「ボディ麻雀」だったのだろうか?【麻雀最強戦2025 女流タイトルホルダー決戦】観戦記【決勝卓】文:城悦男

清水香織 あれは地獄の門番に捧ぐ

「ボディ麻雀」だったのだろうか?

【決勝卓】担当記者:城悦男 2025年9月20日(土)

 

『麻雀最強戦2025 女流タイトルホルダー決戦』の決勝卓には、以下の4名が進出しました。

A卓1位:清水香織プロ

大物手をものにした清水プロが、A卓を1位で通過しました。いつも以上に「気合が入っている」印象です。

A卓2位:逢川恵夢プロ

大接戦だった2着争いを制して決勝卓へ。アース製薬の商品を持っての入場シーンは、EARTH JETS所属のMリーガーとして100点満点でしょう。

B卓1位:りんのなおプロ

本手とかわし手を上手に織り交ぜ、見事B卓を1位で通過。プロクイーン3度制覇の実力を、決勝卓でも証明できるのか?

B卓2位:朝比奈ゆりプロ

プロ2年目とは思えぬ巧みな麻雀で、決勝卓進出を勝ち取りました。世界麻雀Under29日本代表はダテじゃありません。

 

ここからは、私が気になった局を4つピックアップしていきます。

 

ピックアップ①:東1局

試合開始早々、清水プロが【東】を鳴いて仕掛けました。

切ったのはドラの【4マン】!ドラの重なりやくっつきを見ず、ソーズのホンイツ一直線です。まだ始まったばかりなのに、とても思い切った決断。

さらに【2ソウ】も切ってしまいました。【3ソウ】【9ソウ】か、【西】【白】の重なりに活路を求めたのでしょうか。

先に親番の逢川プロがテンパイとなりました。先制リーチかと思いましたが、

テンパイ取らず。ソーズのホンイツに対して【6ソウ】が切りづらいのと、カン【7マン】テンパイでは弱いと見たのでしょう。好形のテンパイ、できればソーズを切らない形が欲しいところ。

しかし、ションパイの【白】を掴まされました。親ですが、ここは撤退です。

【9ソウ】を引いた清水プロが、6s9s【白】でテンパイ。誰も歯向かえないと思いましたが、

りんのプロが1mをチー。

さらに【6マン】をポンして、形式テンパイとなりました。ソーズを切らずにしぶとく食い下がります。

東1局は流局で、りんのプロと清水プロがテンパイでした。清水プロの大胆な仕掛けに対し、他の3人が対応を迫られる展開となりました。

 

ピックアップ②:東2局1本場

4巡目という早い段階で、逢川プロがカン【2ソウ】でリーチしました。

ここで清水プロが少し時間を使います。

決意を持ってドラの【3ピン】を切りました。直前に【6ピン】が切られてスジになったとはいえ、切りにくい牌です。これで、【2マン】【7ピン】の中ぶくれシャンポン待ちダマテン

そこへ【5マン】がやって来ました。

【5マン】は切らず、現物の【6ピン】で対応します。

今度はこの形になりました。さっき切らなかった【5マン】を切れば、【3ピン】【6ピン】待ちのテンパイです。しかし、河には【3ピン】【6ピン】もあるので、フリテンになっています。

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