「どうするの?」と
思わず声が出る
鬼ムズ「リーチ判断」3選
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2025年11月13日
出たリーチ棒は合計「16本」。
激しい半荘だった。
また、各選手の手がバチバチぶつかり合うだけでなく、「リーチをするか、ダマにするか、テンパイを外すか」など、リーチ時の判断が絶妙な試合でもあった。
この記事では、試合の流れを追いながら、筆者が特に面白い、そして難しいと感じた、リーチ判断を3つ紹介していきたいと思う。
各選手の打牌、私の見解を説明するとともに、ルールこそ違えど麻雀AI「NAGA5タイプ」の解析も参考としてつけておくので、
「この選手はどうしたのか?」
「自分だったら、どうするのか?」
を考えながら、読んでいただけたら幸いである。
※NAGA解析は「t-yokoさんのnote」から筆者が購入しました。
https://note.com/tyoko_tenhou6dan
第2試合
東家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
南家:黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:HIRO柴田(EARTH JETS)
北家:浅井堂岐(セガサミーフェニックス)
まず、東1局1本場に、
堂岐が先制のアガリを決める。
リーチツモピンフドラ赤赤は、3100-6100。
続く東2局に、1つ目の場面がやってくる。
手牌の持ち主は、
親番の黒沢だった。
10巡目に、
黒沢は
を引いてテンパイを果たす。
立体図は、
このようになっている。(黄色の牌はツモ切り。)
リーチはリーチだろう。
問題は「待ち取り」だ。
さぁ、どうする?
A.
切りリーチ
B.
切りリーチ
↓
↓
↓
黒沢は、
を切ってリーチだ!
と
のシャンポンにとった。
高みを目指していく黒沢らしい「より高い」手格好にしてのリーチだ。
まず、前提として、こういう「リャンメン待ちにするか、役牌とのシャンポン待ちにするか」は、
アガリ率はほとんど変わらないので、打点が高い方に取るのがベター
というのが統計で出ている。
(みーにん・福地誠著「統計で勝つ麻雀」より)
これだけでは説明としていささか乱暴なので、詳しい解説を加えると、「役牌とのシャンポン待ちは出アガリが増えて、リャンメン待ちはツモアガリが増える」イメージでとらえて大丈夫だろう。
もちろん、ドラや赤の枚数、リャンメンとシャンポンそれぞれの待ちの質(どの牌で待つか)、何が何枚切れているか、などによって微調整は必要だ。
しかし、みなさんの中には、
「こんなの絶対にリャンメンリーチでしょ!」













