阿久津翔太が咲かせた復活のサクラ【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 12/26 第2試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 坪川義昭

阿久津翔太が咲かせた
復活のサクラ

文・坪川義昭【金曜担当ライター】2025年12月26日

12月26日 12:00
麻雀界に激震が走った。
KADOKAWAサクラナイツ所属の堀慎吾が12月31日付けで日本プロ麻雀協会の退会が発表されたのである。

12月26日 13:00
更に1月1日付けで日本プロ麻雀連盟に入会することが公になった。
世間の注目は最上位リーグであるA1リーグ所属選手が、どのリーグからの参戦となるかに集まる。

12月26日 13:12
堀自身のnoteにて、1年前から練られていた構想であり、自身の希望を通して新人同様のE3リーグから再出発することを発表。

その衝撃は凄まじく、たちまちXのトレンド入りを果たし、麻雀界中が堀の門出を祝福した。
これは麻雀プロ業界で初の試みであり、歴史が動いた瞬間である。

そんな堀が所属するKADOKAWAサクラナイツだが、チーム状況は芳しくない。
1戦目に渋川が執念のトップを持ち帰ったものの、未だ最下位に沈んでいる。


年内最後の試合で連勝を決め、復活のサクラを咲かす為に阿久津翔太が登板となった。

 

 

第2試合

東家:阿久津翔太KADOKAWAサクラナイツ
南家:松本吉弘渋谷ABEMAS
西家:茅森早香セガサミーフェニックス
北家:仲林圭U-NEXT Pirates

東2局


南家の茅森が【中】を叩く。
ソーズの一色手だが、その先も十分に見える手だ。


ドラが3枚の阿久津は、くっ付きのイーシャンテン。
【8マン】を切っているが、ソーズで被らないようマンズにくっ付きを求める。


ダブル役満の種は完成した。
Mリーグ初の字一色大三元が目前である。


阿久津が【7マン】を引き入れてリーチを放つ。
フリテンにはなってしまったが、マンズ待ちならば十分に勝機がある。


先手を取られてしまったならば、茅森もシビアな選択をしなければならない。
夢のダブル役満を諦めて、大三元に向かった。


【2ソウ】を仕掛けてハネマンのイーシャンテンになってしまったが、それでも撤退を決めるような手ではない。


しかし、ここは阿久津がツモアガリを決めて3,000-6,000。
アガリ牌を4枚切られた時には、冷や汗が出ただろう。

南1局


ラス目の仲林が【白】を叩き、ドラ色のホンイツへ向かって一直線に進む。


ここで二の矢を放っておきたい親番の阿久津も、リーチで応戦する。


テンパイを入れた仲林に、撤退の二文字はない。
どんな牌を引いたとしても撃ち抜く覚悟はできていた。

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