麻雀最強戦2019
著名人代表決定戦「技」
名手・加賀まりこを粉砕した
投手・加藤哲郎の愚直リーチ
【決勝卓】担当記者:危険な鬼太郎 2019年9月1日(日)
A卓からは女優の矢野優花、元プロ野球選手の加藤哲郎が勝ち上がり、B卓はミュージシャンのTAKUYAと大女優加賀まりこが勝ち上がりを決めた。
基本的にA卓もB卓も和気あいあいと始まったのでこの決勝卓もそのように進むものだと思っていたのだが、4人の表情は硬い。
せっかくここまで勝ち上がれたのだから、決勝に進んで最強位になりたいという気迫を感じることができた。その闘牌を見ていきたい。
東1局
加藤が終盤でドラのを切ってのリーチ!
予選A卓の戦いを見ていくと、加藤はこの局面は待ちのヤミテンにしたりドラが鳴かれないのを確認してリーチを打つものだと思っていた。
だが、麻雀も野球も先制点を取れれば優位になる。点棒があれば選択肢が増えるからだ。
そして驚いたのが、次順の加賀の選択。
加藤と同じ待ち聴牌で高目一盃口で何とヤミテン!これを見て視聴者はどう思ったのだろうか?
私が感じたのが加賀の麻雀はスケールが大きいと感じた。この手牌には続きがあると読んだわけだ。
どちらかを引いての456or567の三色。
マンズのを引いての567とドラの引き。加賀はこの手牌を倍満まで育て上げたいのだと感じた。
親番の矢野も追いつきドラのを切りリーチ!
残りの巡目も少ないのでヤミテンにする人もいるとは思うが、決勝は一人しか勝ち残れない厳しいゲーム。
加藤から一発でアガれるかもしれないチャンス手。リーチ棒程度でこそこそは出来ない。
加藤がツモ!
裏ドラは乗らず700-1300!
アガリこそ安いが、四者の攻めの姿勢がうかがえた一局だった。
東2局
TAKUYAがポンからの選択
多くの人がを出やすくするためにを切ったり、手広さ重視でドラのを切ると思うがTAKUYAの選択は打。手広さと打点のバランスをとった一打だ。
ドラので打点部分をカバーしつつ、マンズを伸ばしてリャンメンにしていこうという一打。
ここでTAKUYAがカンチー。待ち聴牌を取るものだとだれもが思った。
見えずらいがTAKUYAの打牌は打。待ちの聴牌取らずをした。ドラ切りをするのを嫌がった。
ドラを切れなかったという訳ではないと思う。決勝の頭どりでは極力打点を付けてアガろうというTAKUYAが持ってきた作戦に見えた。
続いてチー!
千点のアガリ逃しだがこれで3900点の聴牌になった。点数が4倍になったと言えば凄く得なように思える。特に決勝戦ならばなおさら。
これに放銃したのがイーシャンテンの矢野。
厳しい言い方かもしれないが、ここで打は駄目なように思える。ここは打や。もしくは落としで耐えてほしかった。3フーロでの対子落とし。TAKUYAに聴牌が入っていないはずがないからだ。
聴牌が入ってしまってリーチなら仕方ないと思うが、少しもったいなく感じてしまった。
アガれたTAKUYAは見事の一言。多くの人はおそらく千点をアガっているのではないだろうか?TAKUYAは我々の四歩先に進んでいると表現しても良いかもしれない。
東3局
加藤が麻雀を普段から打ち慣れているような間を見せた。
加藤は考えてを切った。おそらくみなさんもを切るのではないだろうか?タンヤオが付く可能性があるからだ。
加藤が少し考えたのはが2枚切れで待ちにするか?それともをチーして待ち聴牌を取るのか?を考えたものだと思う。
考えていないと急には鳴けない。こういう間が加藤の雀力を証明していく。
加藤は高目のを引き入れ待ち即リーチ!親番の加賀もチーをして聴牌を取り捲り合いになるものの…。
このをツモる加藤。リーチツモタンヤオドラ1で2000-4000!ようやく気持ちのいいアガリだ。
東4局
加藤が東場で3度目のリーチ!