希望の灯火は消さない!胸が張り裂けそうな鬼気迫る滝沢和典の闘牌【熱論!Mリーグ】担当記者:山﨑和也

が出てしまった。勝負にいった上での結果なので仕方がないが、朝倉は痛恨の放銃となった。ちょっと時期も悪かったと書くのは余計だろうか。

裏が2枚乗って12000を加点。多井の背中が見えてきた。

しかし南1局1本場で、滝沢の親が流れてしまう。上図は眩しいばかりの惚れ惚れする手だが、最終的にテンパイせず、流局となってしまった。上家の多井はもちろん、全員がケアをしていたようだ。

南2局2本場。滝沢はイーシャンテン。どうにかアガりまで結びつけたいところ。

そこに黙っていない男がいた。目下のライバル、ドリブンズ村上である。ここまで我慢の展開が続いていたが、ここでリーチ超人の名のごとく、

のシャンポン待ちでリーチ。

ただ、は河に2枚切られている。

よってアガり牌はのみ。条件は悪くとも、これ以上好き勝手させないためには仕方がなかったか。

滝沢は親との点差を見れば喧嘩しないほうが無難であるものの、村上にアガられると非常にまずくなる。

と比較的通りそうな牌は極力押していく。

最終盤。最悪、流局なら次に期待できる。もう筆者は完全に滝沢に肩入れしていた。風林火山というチームが戦いの場から離れてほしくなかったのだ。流局になることを祈った。

しかしこれが個人スコア1位の底力か、村上が山に眠るをもぎ取った。裏が2枚乗ったことで跳満になっている。なんと滝沢をまくって2位に浮上。筆者は思わず天を仰いでしまった。

このあと、滝沢は南3局で混一色ドラをアガって8000点を加えるものの、トップまでは届かず。+16.1のスコアを残して1戦目の舞台を去った。

2位であっても滝沢の表情は暗い。結果は納得いっていないかもしれないが、それでもカンをアガったところは胸が熱くなった。苦しいチーム状況だからこそ生まれた戦い方でもあっただろう。

残り試合が少なくなるにつれて、各Mリーガーの雀風から外れた打ち回しが見られるかもしれない。鬼気迫る様子でトップを取りにいく選手の様子は必見だ。筆者も一ファンとしてますます応援するばかりである。

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