今持ってきたとか、とか、やも怪しいんじゃない?どちらにせよこの手牌では現物以外は切れないわ。
黒沢がリーチに対して字牌を3連打。
黒沢(チートイは百も承知だけど、だからといって親でこの手をもらってオリてられないわ!)
こえーこえー
そういや先週のデビュー戦は対面のセレブにボコられたからな。
おかげで3着という話題にもならねー着順を取っちまったわ。
次巡、黒沢がを切って勝又に放銃。
平和に横移動で終わって良かったぜ。
もうセレブの口からのなんちゃらオールは聞きたくねぇからな。
東2局
今度は堀から仕掛ける。
2巡目にをポンした堀は、ここからじゃなくてを切った。
俺はトップの偉いルールでのコツを熟知している。
なんたって協会の頂点、現雀王様だからな。
麻雀はマンガンを作るゲームよ。ここでを重ねるだけでマンガンになるじゃねーか。
そうだろ、やじー。
10巡目に、下家の瑞原からリーチが掛かる。
…思ったより進まなかったな。
でもここでオリの選択を取れることもメリットだろ?
ドラのない手でリーチしているよりよほどいい。
あのさ、よく「フーロ率が高いのに放銃率が低い!」って不思議がってる人いるけど、俺から言わせれば当たり前の話よ。フーロ率と放銃率は比例の関係ではなくて反比例の関係にある。特に俺みたいに読みと押し引きに自信がある人ほどそうなるわな。
おっとベタ降りしているだけなのに、ついつい自慢話になっちまったぜ。
この局は流局。
東3局1本場
堀に鬼手が入る。
こうこなくっちゃ。見たかこの華麗な手順!…って字牌しか切ってねーか。
リーチを打つ手もあるが、安め12000高め18000の手牌で高めが外側ということはダマれ!と手牌に言われているようなもんだぜ。3人にゃ自由に打たれちゃうものの、ダマよりリーチのほうがアガリ率が高くなるってことはないからな。
これをアッサリツモって…
リーチしてりゃ8000オールだったが、そんな贅沢言ったら勝又パイセンにいびられちまう。
ここは静かに淡々と申告するのがベター。期待値最大ってやつだぜ。
3歳になる息子もこうやってうまいこと人生を歩んでいってほしいものだ。
ふーちゃん?見てるか?パパ6000オールツモったぞ。
東3局2本場
気を良くした堀にマンズの寄った配牌が入る。
なんだこれ!配牌に「マ・ン・ズ・に・寄・せ・ろ」って書いてあるじゃねーか!
おっとまた文字数がどうのって細かいパイセンに言われちまうな。
そのパイセンからをポン。
ポンポンポンポン!
ホンイツじゃなくてチンイツになりそうだな。
とはいえ周りに攻め返されないように、生牌はなるべく河に出さないようにしよう。
堀は2枚切れの打。
ドラがだし、いい牽制になるんじゃねーか?
あとはをポンしてにくっつけるだけの簡単なお仕事だぜ。クックックッ。
その後、一切マンズも引かず、字牌も重ならない堀。
なんだこの店!マンズが入ってねーんじゃねーか?ツモだけサンマかよ!
とはいえジョーカー(ドラ)を持ってきたな。
ここで字牌を切ってもいいんだけど、周りはマンズと字牌を切りづらそうにしている。
下家のねーちゃんだけはと切っているな。