先ほど迂回するときにの暗刻を落とすような形であったならばアガリ役がなくなり、形式聴牌以外の復活の目がなくなってしまっていただろう。アタマのが親の近藤の現物となったことを確認してから仕掛けだした、そのメリットを遺憾なく生かした聴牌取りだ。
しかし終盤引いたのは生牌の。近藤の河が変則手もあり得る切り巡のため、敢え無くギブアップ。この局も近藤の聴牌連荘となる。
【東1局2本場】
前局、前々局と引き付けた親番の近藤。
5巡目にして最速の聴牌。ここはドラの単騎で迷いなくリーチといった。
沢崎からの押し返しを受けるも、これを力強くツモ!裏ドラも乗っけて6000オールの二本場、一気に大きなトップ目に立つ!
【東1局3本場】
園田がドラドラの手牌をもらい……
自風を重ねてポン。
次巡あっさりと聴牌。打としてカン待ちの聴牌とした。
瞬間のアガリだけなら打の方が見込めそうだが、ソウズの下伸びだったりツモや三色変化でのマンガン率を見たのだろう。
この場面については動画で見てもらえるとありがたいのだが、この時園田は驚くほど迷うことなくリャンカンを決めている。ここで迷うことは後の傷になりうる。Mリーグ2018で我々を驚かせた園田のノータイム選択の健在がここからも伺えよう。
目論見通りの三色になり、これでマンガン確定。
しかしそこに待ったをかけたのが沢崎。ピンフ・赤・ドラのリーチで追いつく。
園田もノータイムで無筋のをツモ切る。自身はマンガン聴牌であるし、そもそも安牌を一枚も持っていない。当然の押しだ。
次巡持ってきたもツモ切るが、これが沢崎への8000の放銃になってしまう。
たったの二局で園田はトップ目と大きく水をあけられてしまった。
さらにその後も放縦、ツモられ、ノーテンと点棒が削られていくきつい展開が続く。
【南3局】親番のこの手も……
まったく入らずに聴牌連荘がやっと。
最後二局は近藤がアガってゲームエンドとなった。
順位は上の通り。
ドリブンズ自体は村上淳・鈴木たろうの好調もあり、順調にポイントを伸ばしてきている。だからこそドラフト1位の園田が受けるプレッシャーは尋常なものではないだろう。
園田の麻雀は本当に見ていて面白い。一ファンとして、園田の面白い麻雀を、そしてトップのインタビューを受ける日を待ち望んでいる。