理想と現実の狭間で…TEAM雷電・萩原聖人の苦悩【Mリーグ2020観戦記10/23】担当記者:真中彰司

あっさりとツモ切ってしまった。岡田への5200放銃で着順が落ちてしまうため、「現実」を見て2着浮上できる選択を取った形だ。

最終的には、オーラス1本場でこの単騎のリーチを打ち、白鳥から2600点を直撃。

2着に浮上してこの半荘を終えた。

ようやく連対を取れたとはいえ、やはり本調子ではない萩原。

その「理想」とするのは、趣向を凝らした視聴者を惹きつけるアガリ。しかし「現実」にあるのは、目先のアガリや着順。

今の萩原は、理想と現実の狭間で揺れ動いているような印象を受けた。

だからこそ一見「らしくない」選択も随所に見える。もしかしたら萩原が見せようとしているのは、もがき苦しむ人間を描いたヒューマンドラマなのかもしれない。

「雷電の麻雀は…面白いんです!」

一ファンとしては、やはり勝利者インタビューであのセリフが聴きたいのだ。結果を求められる今シーズンで、どのように理想と折り合いをつけるのか、萩原の奮闘に注目だ。

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