萩原選手がポン。これも2鳴きだったのですが、東2局のところで土田さんも言ったように、「親番でやることを意識し過ぎると失敗する」ですね。親だとつい1鳴きしてしまいがちです。
これで萩原選手も待ちで追いつきました。
しかし亜樹選手がペンを引いてたろう選手と萩原選手に追いつき追い越します。待ちと最もよくなりました。
困ったのが唯一テンパイじゃない堀選手です。
を切りましたが、ドラそばで怖い牌。苦渋の選択です。
土田「あーあーこりゃダメだ」
小林「いやーは当たりだし、は当たりだし」
土田「いやこれはダメだ」
土田さんが匙を投げるときは大概選手も放銃します。それくらい仕方がないことなのです。
あれだけ押していた堀選手です。を打って亜樹選手に放銃となる可能性は十分にありました。
土田「あーえらいね。よくね、頑……うん」
これはファインプレー。解説の予想を超える打牌をしたら注目です。堀選手はこの2回戦で絶望的にツキがなかったのですが、それでも実力の高さを存分に見せていました。それでも勝てないときは勝てないのが麻雀ですね。
萩原選手はを引いて打。待ちをカンからのシャンポンに変えました。
するとを亜樹選手にツモ切られるという不運。しかし
山にあったを引き入れて700は900オールのアガりとなりました。長かった親被りの呪縛からようやく解放されたようです。供託の2本も大きいですね。やはりは1鳴きもあったかもしれません。
南2局3本場。
土田「ああ対子ばっかりだ」
亜樹選手の手は6巡目で4対子できたのですが、河にも2組対子ができていたのです。土田さんといえば七対子の第一人者で知られます。
土田「ああー対子が多いですね皆さん」
俗にいう「対子場」というものですね。土田さんの表情もほころんでいたかもしれません。もしくは「俺に代わってくれ」と思っていたでしょうか。
まずはたろう選手がを暗刻にして先に抜け出しました。ここでを切ればテンパイです。
しかしここはドラを残して打。柔らかい一打です。を切ってのシャンポン待ちでは分が悪いですね。両面リーチを理想とした一着で参考になります。
最終的にたろう選手はの両面形になってリーチをかけることができました。亜樹選手の背中を追います。
土田「これツモると満貫なんでね。ツモりやすいですよね。萩原親なんで」
小林「ツモりやすい……えっ」
土田「親被り……」
小林「いやいやいやちょっと、そろそろ雷電ユニバースに呪われますよ土田さん」
土田「そうっすねえ(笑)」
土田さんは時にイタズラっぽく不吉なことを言います。それが意外と当たることが多いのです。これまで何人の実況者が「あんなこと言うからですよ」とツッコんできたでしょうか。
流局間近。たろう選手以外が全員オリる状況となっています。親の萩原選手はをチー。海底をずらしにかかりました。やれることはやるという抜かりない選択です。しかし次のたろう選手のツモ番でした。
嘘だろーーー!それはあまりにも残酷過ぎる!なぜそこにいるんだ!萩原が何をしたっていうんだ!
おっと失敬。別の実況者さんが乗り移ってしまいました。これはそれほどよくできた不運だったのです。萩原選手もこの表情。
たろう選手が2300―4300のアガりで亜樹選手を抜き去りました。萩原選手はこの日の親番ですべて親被りに遭う珍記録です。意外と土田さんは何も触れませんでした。
続く南3局では萩原選手が堀選手から5200点をアガります。これでトップ争いの2人に食いつこうとしますが、如何せん親被りの影響もあって点差が微妙に離れているのが痛かったですね。
南4局。