天まで届け!私の麻雀!!~黒沢咲のMリーグセレブシリーズ~【Mリーグ2020観戦記1/21】担当記者:ゆうせー

黒沢さん…俺…行くっす。

 

いやだぁ!こないで!!

そんな彼女の願いもむなしく、すぐに黒沢pは滝沢pのアガリ牌をつかんでしまう。

「ロン」

タンヤオ赤ドラドラの12000は12600。

この放銃で黒沢pはトップから3着に転落してしまう。

だが、彼女は今日どうしてもトップが取りたかった。まだまだ食らいついていく。

滝沢pの親番が流れたあと、黒沢pは滝沢pからタンヤオチートイツの3200を直撃することに成功。

黒沢pとしてはお安いアガリだが、リーチが打てる牌を引く前にアガリ牌が出た格好だろう。

そして南2局は、日向pと村上pのリーチ合戦になるが、日向pに軍配。

三面張で裏ドラも乗って2000-4000。目下のABEMASの好調を表しているアガリだ。

そして、黒沢pに南場の親番がやってくる。5巡目にドラがトイツのイーシャンテン。

チートイツでの待ちごろ、東を残してを切ると、これを滝沢pがポン。

カンのテンパイ。そして、次に日向pがツモ切ったのはだった。

黒沢pの親が落ちてしまった。

さらに、南4局

黒沢pはメンタンピンのリーチを打とうとするも、宣言牌で滝沢pに放銃。

さらに点差が開く。

黒沢pは2着も厳しい。マンガンツモでも条件を満たさない。

そんな南4局1本場8巡目、黒沢にテンパイが入る。

ピンフのみの1000は1300。黒沢はダマテンに構えた。

黒沢は何を思うのだろうか。

そして3巡後に、

滝沢からアガリ牌のが出る。

3着を確保して、試合終了だ。

だが、彼女は微動だにしなかった。

可能性が残っているのに、決してあきらめたりしない。それが私の麻雀。

遠くへ旅立っていった、私の麻雀が大好きな人のためにも、今日は絶対に自分の麻雀を打ち切るんだ。

黒沢の手は、

を引けば三色が確定する。他にもで打点が上がる。

そうすれば、リーチをかけて直撃裏1で逆転だ。一発ツモ裏1でも2着に上がれる。

細い細い道だけど、道がある限り私は歩き続ける。

そんな彼女の想いが、

を引き寄せた!

さぁ一発目のツモ番だ。

お願い…居て…

だが、積まれていたのはだった。

息をつく黒沢。

その4巡後のことだった。

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