堀である。まずはドラのを切ってお伺い。北家の新井が鳴く分には全然OK、親の本田が鳴いたら役牌や、役ありにあたりそうな牌は打たずにおこうという算段か。
ドラが鳴かれないなら生牌も安牌と取り換え。「新井さん鳴けたらどうぞ」といった具合だろうか。
しかしこれが鳴けるのは親の本田だった。愚形が多かった本田からすれば垂涎の、新井からすれば「堀さんなんてことしてくれるの」な、まさに「鳴かせる男」だ。
しかしその後、堀、新井、本田三名とも手が伸び悩む。
13巡目、新井は親に対して降り兼絞りに入る。本田のノーテンを読み切ったか。
形式聴牌を入れていた堀が打ったを
本田がポン!これでかなり広いイーシャンテンに!後2回のツモで……
なんとか聴牌を入れる!
すんでのところで聴牌連荘に成功した本田。
次局、【南4局1本場】でこの勝負手を入れてくるが……
最後は新井がタンヤオのアガリを決めて、自身の手で決勝進出を確定させた。
かくしてB卓からは堀、新井が決勝進出する運びとなった。
誰が勝ってもおかしくない実力者が集ったB卓だが勝負は非情である。この二人のどちらかが最初に多井への挑戦権を得るのか、決勝に期待しよう。
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