東谷「さあどうする?」
まこ「いやでもこれで親に放銃したら12000点って言われそう。見合ってないからスルーが正解だと思う」
東谷「確かに食い伸ばしをして放銃したら敗着になるかもしれない。でも、これは点数を低いことをアピールできるから、通れば他家からの差し込みが見込めるんだ」
まこ「差し込み?」
東谷「リーグ戦だったら差し込みする必要はないかもしれない。でも一発勝負の最強戦なら親に走られるのは子方3人にとっては望ましくないから差し込みは成立するんだ」
まこ「じゃあもし私が受け手側で、差し込みアピールをしていることに気づいた場合、中抜きしてでも差し込みした方がいいってこと?」
東谷「そう。で鳴いて打とした相手にでロンと言われた場合、ドラを暗刻から切ったということも考えづらい。何故ならもしそうだった場合、元々の手牌がだったことになる。この手牌から受入枚数と打点を下げてまでを鳴くことは考えづらいからドラを持ってないと考えられる。差し込みして1000点の支出で済むならこれは得したと思おう」
まこ「損して得取れってやつだね」
東谷「差し込みできるのも立派な腕だよ。というわけで、今の問題は食い伸ばしも正解と言える」
まこ「なるほど。これも情報に価値があるからこそそういう選択肢が生まれるんだねえ」
東谷「例えばピンフのみやピンフドラ1の手でリーチするかという問題も、ただ単純に打点上昇や抑えつけの理由だけでリーチが得と判断するよりも、他家の動きや思考、捨て牌等の情報で総合的に判断した方がいい。手牌の価値は情報で変化するから」
まこ「まさかシュークリームの話からここまで話が広がるとは思ってなかったよ。先生ありがとう。決勝では他家の思考も読んだ上で選択するようにするね」
東谷「がんばろう。じゃあ今日の授業はここまで」
手牌の時価を見極めろ!
駒田真子最強位への道はまだまだ続く…
前回の記事はこちら → 駒田真子最強位への道1 相手の傷を逃すな!