高齢者を騙すような
商売が増えている
東証一部上場のパソコンの販売会社が、知識が少ない高齢者に、毎月二万円近い高額サポートを売りつけ、社会問題になっています。
家族が気づいて解除しようとすると、20万円もの解約料を請求するそうで、元もとそういうビジネスモデルなのかもしれませんね。
ネットで話題になりいわゆる炎上状態になっても、当初会社は説明の会見を拒否、さらに火に油を注ぐことになりました。
「会社は悪くない、現場の暴走」
というトップの見解は、消費者だけでなく従業員も敵に回し、会社にとって都合の悪いデータが次々にリークされています。
まだ発覚していない怪しい契約が大量にあるでしょうから、それらが流出したら会社の存続が危ぶまれるようになるかもしれません。
顧客従業員さらに株主まで敵に回したら、会社の存続意義そのものが無くなってしまいます。
似たような商売は昔から、おそらく世界中にあると思います。
「もしもし、麻雀たぬの社長様の携帯電話ですか」
「はいそうです」
知らない電話番号にはいつもは出ないんですが、たまたま新しい取引先から連絡が入る予定だったので出てしまいました。
「NTTの者ですが業務用の固定電話が個人用並みに安くなるプランを、今だけの期間限定でご提供しております。確認書にサインをしていただくだけで、すぐにお安くなります」
お、何もしないで安くなる、つまりお金が貰えるのと同じか。
すぐにサインしなくちゃ。
私も高齢者ですが、さすがに疑問に感じました。
ギャンブルライターをやってますが、たまに犯罪ライターもやるので、こういう話は気になります。
「どうやって私の携帯の番号を知ったんですか?」
「新宿店に電話して聞きました」
従業員には電話番号を言わないように指導しているんですが、NTTからの急用だと勘違いさせるような電話だったんでしょうね。
「失礼ですが、NTTの方ですか?」
「ええまあ、NTTの回線を借りているソフトバンクです。えーとその代理店です」
「じゃ、私の携帯とあなたの携帯で直接お話しをしましょう、番号を教えてください」
ライターの取材欲でしょうか、意地悪な質問をしてみました。
教えてくれた番号に電話したら
「使われておりません」
折り返し会社に電話したら着信拒否になってました。
マニュアルがあるんでしょうね。
ちょっとその会社とサービスについて調べてみたんですが、確かに少し安くなります。
でももし回線のトラブルが起きると、NTTから直接の素早い対応が無いので、不通になるリスクがあります。
個人なら携帯で代用できますが、業務用が不通になると商売には致命的。
おそらくこの会社は、私に契約させようとしたプランを、自社では使ってないと思います。
契約していなくても
したことになる??
「ビルの大家さんに代わって電気料の検針の代行を任されたNテクノという会社です。代行の承諾をお願いいたします」
数年前にそんな通知が来ていたので、サインして返送しました。
内容は記憶していませんが、怪しい文言が目立たないように入っていたかもしれません。
請求されるままに払ってましたが、去年の夏の電気代が二十五万円という信じられないようことがあり、請求書を見直しました。
メータは未確認ですが、電気代以外に聞いたことがない名目があるので、電話で確認しました。
代行手数料と保険料だそうです。
保険料は、もしテナントが電気代を払わなかったら代行会社が代わりに大家さんに払うというもの。
どちらもテナントでは無くて、大家さんが負担すべきです。
もちろん私とその会社との間にそうした契約はありません。
数年前の承諾書が気になりますが、確認したら、私との間に代行及び保険の契約書は無いとのこと。
契約してないのに払うのは納得いかないので、説明を求めました。
「私では分かりませんので折り返し担当者から電話いたします」
何日たっても電話が無いので、こちらから電話しましたが、そうした連絡は聞いて無いと。
今まで約五十万円、電気代以外に払っていることが分かりました。
「返してください」
「できません、オーナーとの契約でそうなってます」
私にとっては思いがけないことを言うんです。
私との契約は?
「手数料と保険料の金額は誰が決めるんですか?」
「文句があるなら出るとこ出ましょうか? 顧問弁護士は問題無いと言ってます。なんなら消費者センターへ行ったらどうです?」