複雑に絡み合う四者の思惑! 多井隆晴が必死にもぎ取った今期初トップ【Mリーグ2021観戦記10/21】担当記者:危険な鬼太郎

【2ソウ】【5ソウ】が五枚見えだがこれは【白】【發】を切る一手に見えるピンフドラ1のイーシャンテン。

打牌は【白】【發】かの指運になりそうな物だったが、

ドラの【5ソウ】を中抜いてベタ降りを選択。これがまだラス目で親番の朝倉のリーチだったら【2ソウ】【5ソウ】が薄いので念のために止めておくか…? という選択も理解できるがこの胆力のある選択は中々出来ない。

多井の高すぎる守備力のおかげもあり

萩原の一人聴牌でなんと流局。多井の真価をここに見た気がした。

南2局 親多井 ドラ【3マン】

放銃を決してしない多井が何と2巡目でリーチ宣言!

リーチチャンタドラの【白】【1ピン】のシャンポン待ちというヤバすぎる手。言ってしまえばこの手牌を貰えたのは多井の幸運のおかげだが、この手牌を活かせたのは東4局で萩原のアタリ牌である発を止めたからだともいえる。

当然2巡目リーチなので皆手に詰まる。萩原は安全牌が底を尽き

萩原が選び出したのは【白】。なまじ【中】が3枚見えで放銃した時に裏ドラになりにくいので、同じく孤立牌の【南】よりも先に選ばれる。

多井がリーチ【白】チャンタドラの12000のアガリ。

多井は決して無駄な放銃はしない。だからこそワンチャンスでトップないしは2着にまで滑り込める堅い麻雀を見せてくれる。これが最速最強の負けない麻雀か。

他の3人も必死にまだ遠くない多井を追ってトップを目指す物の、中々ツモに恵まれずアガリ牌が手元に来ない展開が続く。

オーラスは園田が妥協のチーテンを入れてアガって3着になり、多井が今季初のトップを手に入れた。

インタビューでは今期も何回も1位でインタビューを受けるのを予定してか、最初なので結構抑え気味な感想を喋っていた多井。

今期もその強さは健在のようだ。

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