テンパイならある程度は攻める、という攻守の切り替えが瑠美の良さだと感じる。
このとき切ったがかぶってしまうも、
瑠美は11巡目に引いたを、
押した!
瀬戸熊のリーチはそれなりの怖さがある。早々にドラを切ってきたくらいなので、他で打点を確保していると予想される。また、リーチ前に→と落としていて、愚形リーチの可能性が下がっているのもある。
それを考慮しても、はのワンチャンス。そしてここで残るスジはまだ10スジ。リャンメンで当たる可能性も10分の1程度。自身がチートイツ赤のテンパイなら、まだ押すのがいい。
瑠美は次の手番で、
を持ってきて、
ここで撤退。が通って現物が出来たのが大きい。残りスジ9スジならまだ押すのも有力だ。ただ、リーチ者の現物でもなんでもない自身の待ちの悪さや、先に述べた瀬戸熊のリーチに対する評価から、一旦引くのもまた有力だろう。
この局は、
なんと瑠美の一人ノーテンとなってしまった。
東1局2本場、
瑠美はターツが足りていることから、安全牌候補のを残して打。
確かに全員が役牌を切っていて、前に出てきそうな河をしている。
ただ、を切ってしまうとツモが裏目。が横に伸びるとターツオーバーにはなるが、どのターツが縦に重なってアタマが出来てもいい、という手格好となる。そして何よりツモが激痛だ。
この勝負手で3巡目なら、を残して打とするのがいいように思うがどうだろうか。の外側を通しやすくしない、という側面もある。
この局は瀬戸熊がリーチ一発ツモピンフドラドラの3100-6100を繰り出し、一気に失点を回復しる。
東2局、
真っ直ぐ手を進めた瑠美は6巡目に、
を切る。を残してツモときたときは、受け入れ枚数増加やピンフによる打点上昇が狙える。また、自身の点棒がないことから、打としたときにがアンコになったリーチのみ(テンパネ)ルートを遮断。
が薄いことからかえって一通になりやすいこともあって、手役による長打を狙った一打だ。
次巡、
を引いて中点連結!
ビシバシ押してきた瀬戸熊から、流局間際にで出アガリ。リーチのみの1300点のアガリとなった。
押されている最中の瑠美の表情がこちら。
ハイテイで放銃する可能性も考えると、見逃さずにでアガらざるを得ないといったところか。
続く東3局は、
瀬戸熊がツモイーペーコードラドラの2000-4000をツモアガリ。
東4局は、
親番園田の一人テンパイで流局。
瑠美はなかなか加点することが出来ない。苦しい展開だ。
そんな瑠美にチャンス手が入る。
早々に沢崎がを仕掛けている東4局。4巡目に瑠美はここから、
打とした。三色にとらわれない良い一打だ。を残そうとすると、手牌のどこかに無理が生じてしまう。
Mリーグ1戦目では瑠美はかなり三色を狙うというイメージを持ったが、Mリーグ寄りに自身の手組を変えてきているように感じた。
9巡目、
を残して打。画像では見えにくいが、親の園田がを2段目に切っていて、沢崎もそれを鳴いていない。超勝負手のここはを置いてを先に処理した方が良かっただろう。
次の瑠美のツモ番、