村上淳の真骨頂はアガれない局にあり! 熱きデジタル、涙の完全復活!【Mリーグ2021観戦記11/9】担当記者:ZERO

トップ目の村上としては悪くない進行だ。

いろいろダマにした理由を挙げたものの、それでも私はリーチを打ちそう。
どちらが正解かはわからないが、目先の手牌に溺れず、点棒状況や全員の進行を加味した上で思考を切らさず、よりしんどい選択を取ることができるのが村上の真骨頂の1つだと感じた。

東4局 村上淳の真骨頂

次々と美女軍団たちが襲いかかってくる。
文字だけ見ると羨ましい状況だが、村上にとってはそれどころじゃない。
岡田のリーチを受けた村上の手牌がコチラ。↓

先ほど通した発、もしくは現物の【2ソウ】を切れば事足りる手牌である。

しかし村上は止まった。決して思考を切らさない。
ここで選んだのは…

【4ピン】!?
【4ピン】は一応筋だが、岡田には通っていないぞ?
通っていない牌を切って、アガリから遠ざかってしまう。逆・逆じゃないの?

そもそも村上はリーチが入る前から岡田を警戒していた。
(岡田の捨て牌↓)

ドラの【白】を2巡目に切り飛ばしている。
この捨て牌から村上は、タンヤオや赤が絡んでいる好形リーチと読んだのだ。

もし、ここで【發】を切ってしまったら…

両脇から追っかけリーチが入った時に安全牌がゼロになってしまう!

そりゃあレアケースで【4ピン】がロンされることもある。
そりゃあ後からいろいろ通って、自分がアガれることもあるかもしれない。
だから人はギリギリまで戦える形を維持してしまう。
でも追っかけに手詰まるケースとどっちが多いのか。ラス目の岡田に向かっていく価値はあるのか。どっちの損得が大きいのか。

村上はどんなに不調であろうと、決して思考を切らさない。
そして「諦める強さ」を持っている。
維持する価値がないと判断したら、自分の手牌を未練なくスッパリと見切ることができるのだ。

人は華麗な小三元のハネマンに注目してしまうかもしれないが、この打【4ピン】こそが、村上淳の真骨頂だと言い切れる。
この局は岡田が

ハネマンをツモり上げた。

南2局 じっと動かない

村上はこの手牌でドラの【西】をスルーした↓

(下家が【西】を切っています)

ちょっとバラバラすぎて戦えないという判断だが、牽制でドラだけはポンして万が一のアガリを期待したほうが良いのでは? と感じる人もいるだろう。

しかし、オタ風のドラをポンしての牽制って実質どれくらい効果があるのだろう。↓

ドラを切ってきたのは親の東城だ。ここは簡単にはオリなさそう。逆に岡田や高宮は打牌に制限がかかってしまう。(特に上家の高宮はピンズが切りづらくなるだろう)

結果的に子を苦しめることになり、親のアガリ率がアップしてしまう。
ここはまだじっと耐えて子を活かす場面だ…という村上のもくろみどおり

高宮のアガリ。
実際、親の東城にはチャンス手が入っていただけに、村上にとっては大きな一局だった。

耐えに耐えたところで、村上にプレゼントがやってくる。

南3局

手なりで早い満貫を↓

東城からアガる。
オーラスもチートイツでアガリきり、かくして村上は

トップを守りきった。

冒頭にこんなに応援されて羨ましい、と書いたが、村上が応援されるのはMリーガーだからというだけではない。

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