萩原にとって苦しい我慢の時間です。
どんどん手が伸びていった内川でしたが、そこからもう一伸びしてが到着します。
を切ってリーチをすれば出アガリでも一発か裏ドラで逆転トップ。
待ちもシャンポンからリャンメンへと好形に変化しています。
トップへの道が大きく開けたように見えますが、そこに踏み出せば待っているのは大きな落とし穴。
切りは丸山への満貫放銃です。
ここで内川は長考に入ります。
を打って欲しい赤坂ドリブンズとTEAM雷電に対し、ツモ切りを願うKADOKAWAサクラナイツと渋谷ABEMAS。
各チームの思惑が交差する中で冷静に場を見渡した内川は残った無筋がととということを確認すると
切りはリスクが大きすぎると判断してをツモ切って放銃を回避しました。
ここからは放銃で決着していたら見れなかった世界です。
指先に力を込めた松本が引いてきたのは安めの。
リーチ・ツモ・ピンフ・赤・ドラ…逆転トップのハネ満には1翻足りません。
山に残った27枚の中で裏ドラが乗る牌はの4枚と15%弱。
祈るように裏ドラに手を伸ばす松本。
ここまでオーラスでトップを捲られたこと5回。
一発裏裏条件をクリアされてから始まった負の連鎖
連続で勝又に差し切られ
3戦連続の捲られも「トップ取り切れないことに不貞腐れるんじゃなく、今度こそトップを取るんだと頑張りたい」と誓い
これまでの教訓を生かしてリードを守らずに広げていくも、悪夢のような6,000オールから何度も聞かされてきた「ツイてました」のインタビュー
またも引かれる6,000オールに
「鼻血でるわ。何点あればいいのよ」
とボロボロにされた日々。
涙を吹いて鼻血を止めて、指の震えを抑えて祈るように裏ドラをめくると
出てきた。
松本は開幕日の第1試合以来となる2勝目を手にしました。
一方捲られた萩原は
「神が俺を祝福しねえ!」
と絶叫。
直後にスッキリした表情で「それが勝負ですよ」と切り替えていました。
日本プロ麻雀連盟所属16年目。
一日中麻雀観るか野球観るか漫画読むかして、たまに寝る。
Twitter:@koshishi0610